「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」という神話を「○→○→○→幸せ!」という虫食い方式にしてみる

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小学校の算数のテストで私は以下のような問題を解いた記憶があります。

2+3=?

特に引っかけとかは無いので警戒しなくても大丈夫です。

この問題で言うと右辺の「?」の部分に入るのは

ですよね。

同じような要領で、

2×3=?

とか、

3-2=?

といった形で、計算問題が出される際には

左辺を構成する項は予め決められていて、右辺の方を回答として答えるタイプの問題が多かった記憶があります。

日本にいる小学生はこのような方式の算数の問題を解くことが多いようなので、

「こんなの当たり前でしょ」と感じやすいのですが、

他の国だと、

?+?=5

とか

?×?=6

?-?=1

といった形で、左辺の項に入る数字の組み合わせを問う問題を出すところもあるらしいですね。

このような方式で問題を出すと、

1+4=5

だとか

2+3=5

といった複数の回答を正答と扱う事が可能になります。

私が小学生の算数のテストで回答したタイプの問題だと答えが一つしか無いのとは対照的ですよね。

採点する先生の立場になってみると機械的に採点できることから回答が一つしかあり得ないタイプの問題を出す方が楽だとは思います。

例えば、私が日々の雑務に追われているタイプの先生で

「生徒達のテストの採点とかやるのめんどくさいな・・・・・・忙しいし」

とか考えていたらこのように簡単に採点が終わるタイプの方がありがたいと感じると思います。

逆に、

?+?=5

のように複数の回答を正答と扱う事が可能な問題は色んな組み合わせを正答にできるわけですが、その分採点したりするのが面倒だったりするわけですよね。

ところで、

?+?=5

について、私が例として挙げておいて言うのも何ですが、

左辺を2つの項にしなければいけない必然性って特に無いですよね。

左辺は多項であれば何でも良いと言えるため、

例えば、

?+?+?+?+?=5

のような問題でもいいわけですよね。

1+1+1+1+1=5

とすることもできますし、

0+0+0+1+4=5

とすることもできますし、

4+0+0+0+1=5

とすることもできますね。

「?」が正の整数であるという制約をつけたとしてもここまで来ると採点が面倒ですね。

正直、

2+3=?

という問題を出して、

と答えてもらう方式の方が採点する側に限らず問題を解く生徒の立場から見ても楽かもしれませんね。

このように色々な人が楽したいと考えていたら、

「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」というわかりやすい神話が流行るのも無理はありません。

このようなシナリオ通りに進んでいけば、最終地点である「幸せ!」に辿り着けるよ、などと言われたら

「じゃあ、それでいいか」

と簡単に思うことができるので信じる方もすごく楽ですよね。

でも、このようなシナリオって、

2+3=5

みたいなもので、

「2をゲットした後に3をそこに足して5にすればいいんだ」

と考えることは簡単ですが、

2が何らかの事情でゲットできない

とか

2がゲットできてもその次のタイミングで3が何らかの事情でゲットできない

ということがあったら、本当は別の打開策もあるはずなのにそれを本人視点では見つけるのが大変になってしまうことも多いと思うんです。

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上の例だと、

「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」

というシナリオのうち

「良い企業に就職する」

の部分が欠落してしまって明日が見えないという状態になっていますが、

それ以前の段階での

「高学歴をゲットする」

の部分においても、何らかの事情で受験に失敗してしまった人もいるでしょう。

それどころか、

どこかの地点で「一生懸命勉強する」ということができなくなってしまったという人もいるかもしれません。

取りあえず、勉強はしてみたが頑張っても全然成績に反映されないだとか

何らかの事情で物理的に勉強することすらできなくなったしまっただとか

色んなパターンがあり得ます。

そうすると、

「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」

という単線的なシナリオを信じているとどこかで障害に遭うと想定していたシナリオが完全崩壊してしまうため強い挫折を味わうことになりかねません。

よくよく考えてみると、最終地点で「幸せ!」といえる状態を創れればいいわけですよね?

そう考えてみると、上記の算数のテストの例で言うと、

?+?=5

のような問題を解いてもいいと思うのです。

すなわち、

「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」

というシナリオを

「○→○→○→幸せ!」

という虫食い方式に一旦してしまって、○の部分をどうやって埋めることが可能なのか?と考える問題にしてしまってもいいわけです。

そして、上の算数のテスト問題の話でも指摘しましたが、○の部分の数を3つにする必然性は特にありません。

したがって、

「○→○→○→○→○→○→○→○→○→○→○→○→○→幸せ!」

のように○の数がやたらと多いシナリオもあり得ますよね。

1+1+1+1+1=5

のように、順調に加算されていく人生もあり得ますし、

0+0+0+1+4=5

のように最初は特に面白いイベントはなかったが、人生の後半になっていきなり良くなったというパターンも考えられますし、

4+0+0+0+1=5

のように最初は順調だと思っていたけれどもしばらくいいことが無かったが最後には良い事があったというパターンも考えられます。

このように幸せに向かうシナリオのパターンを予めいくつか考えておくと、想定していたメインシナリオが例えば就活失敗などによって崩壊しても、

「いや、待て待て。よく考えたら別のシナリオもあるじゃないか」

となりやすく、立ち直るのが早くなると思います。

「一生懸命勉強する→高学歴をゲットする→良い企業に就職する→幸せ!」 のような特定のシナリオにしがみついてそれを実現するために努力するのも楽しいかもしれませんが、

「○→○→○→幸せ!」

のように

○の中に何が入るんだろう?

とか

○の中に次は何を入れるのがいいのかな?

と考えていくと自分が自分の人生という物語のシナリオライターになったような気分にもなれますし面白いかもしれません。

もしかしたらこの試みは上記の算数のテストのようにいちいち組み合わせを考えるのが正直面倒だと感じる人もいるかもしれません。

しかし、その編み出した物語が独創性に富む物であれば、その人の人生はオリジナリティ溢れる物になるのではないか、と考えています。

このようにして「自分史」を編み続けるのも楽しいのではないか、と考えています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人5年目かつ会社経営者(法人4期目)。
投資歴7年。タロット占い鑑定歴12年。
都内在住、マッチングアプリ上位0.X%の人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
経済的自由のため、新卒で年収1000万円overのトップファームへ。
手取り月収貯蓄率90%overを達成。
ビジネスでは、ファーム内で全パートナー分を凌駕する新規顧客獲得の営業実績を持つ。
20代で役員のオファーを受け就任。

普段は、今より良い人生を送りたい人のための個別コンサルティングを1時間につき13万2000円(税込)で請け負っています。
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