「あなたは自分の人生に満足していますか?」
このような問いを投げかけられたらどう思いますか?
素直に問いについて回答を考える人もいる一方で、
「満足であると答えた人の方が幸福だと思われそう」
とか
「満足していないと答えると、怪しげな新興宗教とかに勧誘されかねないから満足していると答えた方がいいかもしれない」
などといったことを頭の隅で考える人もいるかもしれません。
確かに一般的には、
「自分の今の人生に満足している」=幸せな状態である
と考えられているかもしれません。
そして、
「自分の人生に不満を感じている」人は幸せではない、残念だ
という風に考えることも確かに可能でしょう。
しかし、一概にそうとは言えないかもしれません。
というのも、自分の人生に強い不満を抱えていればいるほど、
「どうにかして今の状態を打開しなくてはいけない」
という強い問題意識に駆られるからです。
「どうにかして今の状態から飛躍しなければならない!」
という強い気持ちはそのまま現実をも変えていきます。
それはありとあらゆる努力や工夫をすることになるからです。
そして、いつの日か、大気圏を突破したかのように苦境を脱することもできるようになります。
そのような大きな可能性を秘めた感情が、自分の人生に対する強い不満にはあるのですね。
そのため、
「どうしても自分の人生に強い不満を感じざるを得ない」
という感覚は否定されるばかりではなく、むしろ、肯定した方がいいと感じます。
このような一見ネガティブとも言える感情は強いエンジンにもなるからです。
自分の人生に強い不満を感じた時人はどうしても心を荒げてしまいますが、
むしろ。そのような強い感情こそが飛躍の前触れとなるのです。