一般的に、
師匠、
先生、
といった呼称を聞く際には、
自分に何かを教えてくれる存在
や
自分を導いてくれる存在
が想定されることが多いです。
そして、そのような存在を想起する際には、多くの人が
自分よりも実年齢が年上の人
を想像することが多いことでしょう。
これは、
昔からの経験則で、
自分よりも実年齢が上の人の方が経験が豊富だからそのような人に教わるのが良い
といった固定観念が存在しているからでしょう。
しかし、実際には、
単に経験年数が多いからといって、他人に何かを教えるにふさわしいと言えるかどうかには疑問があります。
これは、
勤続年数が多いからと言ってその人が経験豊富とは限らない
という話と似ています。
特に最近は変化の激しい時代でもありますので、
昨日まで通用していたことが今日から通用しなくなる
といったことも頻繁に起こります。
そのような中では、
新しいものへの適応が早いと言われる実年齢が比較的若い人の方が結果的に経験豊富になっている場合もあると言えるでしょう。
したがって、
敢えて自分よりも実年齢が若い人に教わる
ということは
これからの時代においては非常に重要になってくることでしょう。
特に、
自分よりも実年齢が若い人を参考にすることは、自分の今までの人生を見直さざるを得なくなるため、成長におけるインパクトも強いことでしょう。
問題はこのような人たちに教わることができる人が少ないという点になるでしょう。
年上の人と仲良くしやすいコミュニケーション手法だけを持っている人は、
年下の人から直に教わる機会が少なくなりがちです。
逆に、
年上の人からもかわいがられるし、
年下の人からも避けられない
といったコミュニケーションをとることができる人は、
年上からも学ぶ機会が多いのみならず、
年下からも学ぶ機会を得やすいと言えるでしょう。
社会が発展するにしたがって、
「年上から教えてもらう時代」から「年下から教えてもらう時代」へ
の移行が行われているのを肌で感じる中で、
年下の人に避けられるようなコミュニケーションをとっていないか?
年下の人からも学ぼうとする姿勢が自分にはあるのか?
といったことを定期的に考えてみるのが良いでしょう。