毎年のように12月は訪れますが、
新年を迎える直前だということもあって、12月は特別な月のように感じます。
そして、毎年のように、次の年を意識せざるを得ないのが12月でもあるのですが、
改めて感じるのは、
12月はあらゆる「精算」を行うべき時期
ということです。
例えば、日本では12月に大掃除をするという雰囲気があるのも偶然ではないのかもしれません。
大掃除については、家の中を綺麗にすることによって神様を気持ちよく迎え入れるためだとかもっともらしいことが世間的には言われているようですが、
神様の存在は関係なしに、大掃除をするということは必然的に片づけをしなければいけないわけであって、この片付けに対する取り組みが今までの生き方に対する「精算」の意味合いを持っていると感じるのです。
片づけをしなければスペースができないので、大掃除がそもそもまともにできません。
そして、片づけというのは、いわゆる整理整頓ということを行うわけですが、
もっとも重要なのは、整頓ではなく、捨てる行為である整理の方です。
捨てるというのは一つの意思決定を行うことでもあります。
「これは、私にとって来年以降も必要な物なのか?」
という問いに部屋の中の一つ一つの物が晒されるわけです。
次の年のビジョンがはっきりと見えている人は、ここでほとんど迷うことなく意思決定が可能です。
「これは、今年までは必要だったが、来年からは恐らく不要になるだろう」
という物が出てくるということは、その人の中で生まれ変わりの心の準備ができているということでもあるでしょう。
心の準備は唐突にできる物ではなく、それ以前に考えていたことから出てくるため、
それゆえに、新年の目標というのは新年になった瞬間に考えるべきものではなく、前の年の11月や12月には意識し始めることが重要になります。
「これは、私にとって来年以降も必要な物なのか?」
という精算のための問いかけは、すでに来年以降のビジョンが見えてきている人だからこそできることなのです。
同時に、精算をしながら新しくどのように自分の環境をリストラクチャリングしていくべきか考えることになるでしょう。
忘年会などのお誘いがたくさんある人は、
「どの忘年会を優先するべきか?」
とか
「どの人物とのかかわりを今後密にしていくのか?」
といったことを考える必要があります。
忘年会のブッキングがある場合にはどちらを優先するべきか意思決定することになるでしょう。
その中で、自分の中での人間関係のポートフォリオの見直しを迫られ、それをリストラクチャリングしていくことになります。
場合によっては、一旦、距離を取る、縁を薄めるといったことを行う必要も出てくるかもしれませんね。
このように、12月というのは次の年に本当にやるべきことに集中するためにかなり重要な月でもあります。
12月はあらゆる「精算」を行うべき時期
であり、
精算とリストラクチャリングを意識するべき12月なのです。