あらゆる活動は以下の4つの領域に分類されるという考え方があります。
第一領域:緊急かつ重要な活動
第二領域:緊急ではないけど重要な活動
第三領域:緊急だけど重要ではない活動
第四領域:緊急でも重要でもない活動
そして、この中で人生を決定づけるレベルで大事になるのが、
第二領域:緊急ではないけど重要な活動
となります。
第二領域の活動をどれだけ行えるのか、がその人の人生を決めます。
そして、よくあるパターンが、
頑張って、緊急性の高い第一領域と第三領域の活動を「処理」していたらいつの間にか時間がたっていた、疲弊していた
というものです。
多くの人は、「重要度」が高い活動より、「緊急度」が高い活動ばかり手を付けてしまいやすいのですが、
このように、心理的に取りかかりやすい緊急性の高い「第一領域」「第三領域」の活動ばかり処理していると、
なんとなく「仕事(勉強)をした気分になる」
なんとなく「充実した時間を過ごした気分になる」
ので主観的に気持ちよくなりやすいです。
しかも、このような状態の人は、同僚などからも
「あなたは優秀な人だね」
と褒めてもらいやすいので、ますます気持ちよくなります。
ですから、
「自分は優秀だし、ものすごく頑張っている」
という認識になりやすいのが恐ろしいところだったりするのですね。
他方、その裏で少しずつ「第二領域をやらない」ことによる事態の悪化が進行していくのです。。。。
したがって、
人生を好転させるにはどうにかして第二領域の活動に集中できる状況を創る必要がある
ため、
多くの人はこのような課題に取り組む必要性が生じます。
最も一つ注意点があります。
それは、
「何が第二領域の活動なのか、というのは人によってかなり異なる」
ということです。
すなわち、
「何が重要なのか?」
ということが人によって違うわけですね。
第二領域の活動というと、一般的には、
将来に向けた準備・行動
予防やリスクへの対策
勉強や自己啓発
研究開発や各種の投資
豊かな人間関係づくり
家族・友人・恋人らとの交流
あたりが挙げられることが多いのですが、これは飽くまでも一般論に過ぎず、実際には、
「これが自分にとっての第二領域だ」
と言える活動をあなたなりに決めなければならないのです。
すなわち、
「自分にとっての第二領域は何か?」を考えるのも第二領域の活動
であると言えるでしょう。
これは、
自分の人生について落ち着いて方向性などを考える
ということでもありますから、
このような時間を確保することを優先するべきという話になることでしょう。
このようなことを考えていくと、
「世間的には○○が重要らしいけれど、よく考えたら(私にとっては)重要ではないのでは?」
ということに気付くようになります。
このような成果を得られると、自分が何に集中するべきなのかが段々明確になってきます。
そのため、
「自分にとっての第二領域は何か?」を考えるのも第二領域の活動
と言えるでしょう。
偽物の第二領域に惑わされない、振り回されないようにすることも重要なのです。