商品化によって貨幣経済というネットワークに進出する

コミュニケーション
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「商品化」という言葉があります。

商品化とは、通常は市場の外に存在するもの(商品、サービス、アイデア、自然、個人情報、または人々)を商品または貿易対象に変換することです。Arjun Appaduraiによると、最も基本的な商品は、「交換を目的としたもの」、または経済的価値のあるものです。

水、教育、データ、情報、知識、人間の生活、動物の生活など、商品として扱われるべきではないものがあるという理由で、商品化はしばしば批判されます。しかし、資本主義は生き残るために市場の一貫した成長を必要とし、それは資本主義経済の継続のために必要な新しい物の商品化をします。

引用:https://en.wikipedia.org/wiki/Commodification

難しい解説が書かれていますが、個人の目線では手元にあるものに値段を付けて

「○○は××円で売っていますよ!」

と宣伝するだけでそれは商品化していると言えるでしょう。

逆に言えば、いわゆる非売品は値札をつけていませんし、「売っています!」と宣伝されることもありません。

商品化は経済的価値の認められるものを貨幣経済に進出させることで本来はお金では買えなかった物をお金で買うことを可能にします。

いわゆるお金で買えない物、非売品は市場に出てこないものであって、それをどうしても合法的に手に入れたかったらそれを保有している人に対する信頼残高を地道に増やすくらいしか実際のところ方法がありません。

あるいはいわゆる犯罪的行為によって強制的に奪取することもありえますね。

こっちは非合法なので当然オススメしません。

商品化によってお金さえあれば実際には何でも買えるようになってしまう、お金で買えるべきではない尊い物もあるのではないかという批判もありますよね。

とはいえ、本来であれば、特定の人の信頼残高を高めたりするなどの手間が必要ですので、商品化がされていないものは世界の裏側にいる他人がそれを手に入れることを望んでいたとしても、その人がその物の存在をそもそも知ることができなかったり、仮に知っていても現実的に相手の信頼残高を高めるための措置をとることができずに一生それを手に入れることができないという事態にもなり得ます。

このような面倒くささを商品化は緩和してくれます。

貨幣はそれを相手に渡すだけで相手にわかりやすい魅力を伝えることが可能なツールですので、知らない人同士の取引を極めて円滑に進めることが可能です。

一方、信頼残高を増やすためには、

「この人はそもそも自分によって信頼できる人なのだろうか?」

とか

「この人が持っている物、提供してくれる物はそもそもどれほどの価値があるものなのだろうか?」

と言った懸念をいちいちクリアしなければいけないので面倒です。

この懸念をクリアするためだけに時間や労力が取られてしまうこともあるわけですね。

商品化によって、今まで自分が知らなかった人との関わりを貨幣経済というネットワークを通じて持つことが簡単に可能になります。

そして、商品化にあたって重要なのは「値付け」です。

例えば、何かを商品化をしたとしても、それに対して1つ10億円の値札を付けた場合、それ以下の購買力しか無い人は手が出ません。

つまりは、自分で貯金10万円しか持っていない人であって、しかも他人から一時的に9億9990万円を借りることもできない人はこの商品を買うことはできません。

逆に言えば、値付けによっては特定の購買力以下の人をそもそも相手にする気が無いという意思表示も可能になります。

因みに、現在社会において多くの人が事実上強制されているのが自分という労働力の商品化です。

生活を貨幣経済というネットワークに依存している人、すなわち生活費が多い人はそこで生きていくために予め何らかの方法で貨幣を集める必要があり、そのために何らかの商品をそこで誰かと取引することによって売却しなければいけないのですが、何の商品も持っていない人は自分という労働力を商品化するしかないのです。

そして、自分という労働力が売れなければ貨幣経済というネットワークに依存したままでは生きていけない、端的に言えば死亡する可能性、餓死する可能性が高まるため、多くの労働者は値付けを下げざるを得ない、妥協せざるを得ないという状況に追い込まれることがあります。

逆に言えば、そのような懸念やリスクを無視できる人は堂々と自分という労働力商品に高値を付けることが可能になり、労働力商品を不当に低評価してくるようなブラック企業を最初から選択肢から除外できます。

自営業者の場合は、値引きしてくるお客さんや「なんか高いからこの商品を買うことができないなあ」と思っているお客さんをそもそも相手にしないという経営方針をとることも可能になるでしょう。

そういう意味でもともと生活費が低い人というのは貨幣経済というネットワークに依存していない分リスクを最大限低くすることが可能ですし、

その一方で、購買力自体があるのであれば、今まで手に入れることが出来なかった価値ある物を貨幣経済というネットワークを通じて知らない他人との取引によって簡単にゲットすることも可能です。

高収入かつ生活費が低支出という人はこのような貨幣経済というネットワークの上手い使い方、付き合い方が可能になります。

このような視点で「商品化」を見つめてみるのも面白いなあと思っています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人5年目かつ会社経営者(法人4期目)。
投資歴7年。タロット占い鑑定歴12年。
都内在住、マッチングアプリ上位0.X%の人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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INTJ型女性による皆既日食への歩み
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