現在の負債である第1領域に押しつぶされていてどうにもならない際の秘策

仕事・勤め先
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お金の話になりますが、できる限り避けなければいけないのは、多重債務者になってしまうことです。

多重債務者に至る経緯は千差万別であるとは思いますが、「借金を返せる目処がたっていない(あるいは立っていると思い込んでいた)のにもかかわらず、借金をしてしまう」ということを繰り返してしまうと高確率で多重債務者になってしまいます。

返せる目処が立っていないのに、借金をしてしまうと、最初は大丈夫だと思っていてもどんどん返済計画が当初の予定から狂い始め、手持ちの現金では借金を返済しきれず、その借金を返済するための、その場しのぎの借金を更に重ねることになります。

そして、その場しのぎの借金は奇跡が起こらない限り当然返せないわけですから、その借金を返すためのさらなる借金を重ねることになります。

こうして、ずっとその場しのぎの対応としての借金を繰り返し続けると、どんどんよく分からない名前のところから借金をすることになり、金利分が重くのしかかってどんどん多重債務者に陥っていきます。

この負のスパイラルを防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?

まずは、最初の段階で返済の目処が立たない借金をしない、というのがまず有効な策です。

そもそも、将来において借りた分を回収できないような状況で借りてはいけない、ということですね。

とはいえ、例えば、残業代に頼った住宅ローンを組んでしまう例があるように、借金をしたときには自分では返せると思っていたのにもかかわらず、借金をした後に計画が狂ってしまいどうしようもなくなってしまった、ということもあるわけです。

そのようなことも一応あり得るわけで、そうなってしまった場合の対策も一応考えておく必要がありますね。

思うに、その場合は、まずは返済計画が狂ってしまったことを正面から受け止めて、その借金について、リスケを行う事になると思います。

リスケというのは、対金融機関との間での文脈では返済が予定通りにできなかった場合に、債務者の有利になるように少し期限を猶予してもらったり等することです。

もちろん、リスケというのは交渉によって為されることなので、これができない場合もあります。

しかし、一旦はリスケができないかどうかまずは相談してみるという姿勢が大事になると考えられ、その場しのぎの返済のために他の金融機関からさらなる借金を重ねることはできる限り避けるべきであると考えられます。

その場しのぎの対応を繰り返してばかりいると、どんどん多重債務者への道を歩むことになるため、道を踏み外す前になんとかするということを優先するべきでしょう。

したがって、返済計画が狂ってしまって借金が返せなくなってしまった場合は、早い段階で破産などをすることも視野に入れておいた方が良い場合もあります。

破産というと非常に悪いイメージがついてしまいますが、多重債務者になってしまうとどうしようもなくなってしまう、詰みの状態になるため、人生の再スタートを切るためにも破産手続きをとって、一旦信用を失う代わりに借金を全て消す、という方法をとった方が良い場合もあるのです。

ところで、ここまでは借金の場合について考えてきましたが、いわゆる時間管理における第1領域、すなわち緊急かつ重要なこと、すなわち対外的にやるべきとされていることを何らかの事情でできずにその負債がどんどん溜まってしまうときがあります。

この第1領域の仕事が終わらずにいて精神的プレッシャーを感じているときというのは、あたかも借金を大量に抱える多重債務者と同じような状況になっています。

少し、第1領域の仕事を処理しても、すぐに次の第1領域の仕事がやってきてその処理をしなくてはいけない、ということが繰り返されてしまい、いつまでも終わりが見えません。

そのうち、第1領域を処理する速度よりも次の第1領域の仕事がやってくる速度の方が早くなって、まるで借金の利息部分が複利で増えていくかのように、どうしようもない状況に陥ってしまうわけです。

若い内は、未来が開かれているので、油断しがちですが、若い内にやるべきことをやっておかないと、老人になった頃に、さまざまな解決されなかった、先送りされ続けた問題が顕在化し、その問題を解決しきれずに人生が詰んでしまう、ということも起こりうるわけです。

例えば、老後の三大リスクは、貧乏、孤独、不健康、であるとのことですが、若い内に金融資産について対策を先送りしたり、人間関係の構築や維持について対策を先送りしたり、健康の維持について対策を先送りし続けていると、若い内はその問題が潜在化したままなので、油断しがちなのですが、老人になったとたんに第1領域の問題として顕在化した結果、重すぎる問題に対処しきれずに詰んでしまう可能性が高いのです。

これは、若い内に第2領域、すなわち緊急ではないが重要なことだったのにもかかわらず、これを先送りした結果、時が経つにつれて第2領域の問題が第1領域に転化して問題が顕在化したといえるでしょう。

したがって、理想を言えば第2領域の問題でしかない段階で対策をするべきなのですが、それが間に合わず第1領域の問題として次々と自身に襲いかかってきた場合の対処方法についても考えておいた方が良いのではないか、とも感じるのです。

さすがに、上記の貧乏、孤独、不健康のように重すぎるテーマになると対応が難しいこともありますが、基本的には上記の借金と同じように考えるべきだと考えています。

まずは、返済の目処が立たない借金をしない、すなわち、第1領域の仕事であっても、自分の力量を測って自分のキャパ以上の対応しきれない安易な約束をしない、ということから始めると良いと思います。

ともすると、私たちは未来の自分に期待しすぎてしまうのか、少し先の予定である場合には、「まあ、これくらいならばできるだろう」と考えてできない仕事を安請け合いしてしまうことがあります。

しかし、〆切直前になってみると、「どうやらうまくできなさそうだ」ということが分かってくることもあると思うのです。

その時に、無理して約束を守るか、あるいは借金のリスケのように約束を守れないことを素直に認めて謝罪するの二択になると思います。

ここで、無理して約束を守れるように努力すると、相手からの信頼を失わずに済むというメリットがありますが、他の第1領域の対応もしなくてはいけない場合は自分の首を絞める可能性があります。

一方で、約束を守れないことを素直に認めて相手に謝罪する場合は、借金のリスケのようなことを行う事になり、相手からの信頼は一定程度失う代わりに、自分の状態は解放されることになります。

このどちらを選ぶのか、という決断を迫られます。

前者を選ぶ人の方が多いと思いますが、こちらを選ぶとさらに第1領域の負債が増え続けるというリスクがあるため、これを放っておくと最終的には、職場で言うと色々と対応しきれずに突然連絡が取れなくなり、無断欠席をするような状態になったり、あるいは鬱状態となってしまってそのまま戻ってこれなかったり、最悪の場合、文字通り亡くなってしまうこともあります。

鬱状態になるなどの状況になってしまうと、これはすなわち健康を害されてしまったということを意味するため、ここまで事態が進行してしまうことをどこかで防ぐ必要があるのです。

まるで借金における破産手続きのように、途中で、全ての仕事を一気に投げ出してしまうということをすると、対外的な信頼は確かにすべて失うものの、しかし、そこから人生の再スタートをすぐに切ることは可能になります。

あまりやりたくはない手ですが、しかし、最悪の場合を想定して、自衛のためにいざとなったらこのような手段を取りうるという意識を持っていた方が良いと思っています。

特に、勤め先の仕事が次々に飛んできてどうしようもないという厳しい職場に勤めている人は、最悪すべての仕事を投げ出してしまうという選択肢を頭の片隅に置いておくと、実際に実行するかはともかく気持ちの上で少しは楽になると考えています。

このように、第1領域に対する対応はなかなか難しい物がありますが、あたかも借金と同じように考えてまずは対応してみるのが良いのではないか、と考えています。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人5年目かつ会社経営者(法人4期目)。
投資歴7年。タロット占い鑑定歴12年。
都内在住、マッチングアプリ上位0.X%の人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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