最近、リフレーミングについてもっと学びを深めることができたらいいなと密かに思っています。
リフレーミングとは文字通り、「再度、枠組みを行う」というような意味であり、人間が行う事実に対する意味づけの作業を改めて行うことでより良い人生を送ろうという試みですね。
このリフレーミングに関連して、とあるセミナーに行ってきました。
NLP-JAPANラーニングセンターによる「NLP体験講座」です。
NLPというのは、Neuro(神経)、Linguistic(言語)、Programming(プログラミング)の略のようです。面白そうですね。
色々な話がありましたが、そこで「人生で大事なことは何か?」というワークを行いました。
取りあえず、数を絞ってこの問いに答えた上で、納得のいく順序を決める物です。
私の場合は、
①自己実現・夢や構想の実現
②自律性・コントロール性
③健康な身体
④時間の有益な活用
⑤金銭の有効活用
⑥人間関係
という形でざっくりと出しました。
この順番が「その時点でその人が大事にしている価値観」の優先順位のようです。
ここで出したその時点の価値観というのを手帳などに残して週に一回は確認するのがいいようです。
これをちらちらと確認して、「今週は自分が欲している価値観の中でどれがどこまで実現できたのか?」という問いに対する回答がその人のその時点での幸福感を定めているのであって、これがブラック企業の勤め人のように何ヶ月もまるでこれが叶わない状況に置かれてしまうと、ストレスを感じ始め、体調を崩し、ゆくゆくは病気や鬱になってしまうようです。
私たちは自分が大事にしている価値観を実感するために生きているということですね。
振り返ると、学校や勤め先でこのような状態になってしまった人を何人も見てきたような気がします。
私にも覚えがあります。皆我慢しすぎですよね。。。
これを見てみると、私はどうやら一番上位の価値観として、①自己実現、夢や構想の実現というのを重視しているようです。
これは何をイメージして書いているかと言いますと、「個性の発揮」ということですね。
例えば、このブログや小説のように少しずつ「自分の作品」を創作したり、他の人には真似することのできない個性の詰まった「自分の商品」をつくってみることや、自分の考え出した理想的な状況や夢を頭の中で構想して、それを現実世界にも実現したいという思いなのかもしれません。
②に来ているのは、自律性、コントロール性です。
これは①と若干被る部分があると思いますが、自分の人生をまるでゲームの制作者のように自らデザインした上で、それを自らプレイするようなイメージです。
自ら適切な目標設定を行ってそれをその都度クリアしていったりして自らを律することや他人からの無闇な介入を排除して、自分の人生をなるべく自分でコントロール、ハンドリングしたいという思いです。
最近の「習慣化の習慣化」も、「習慣化」という他人や運任せにしないで自らを律する営みを続けることを指しているので、これを行って上手くいくだけで自律性も確保されていくという関係になると思われます。
また、他人からの介入を拒否するという意味では、②自律性・コントロール性というのは自由になった状態であることを前提とした発想かと思われます。
『自由からの逃走』という書籍が存在するとおり、人は単に自由になるだけではどうすればいいのか全く見当もつかずに放り出されるだけなので、それだけでは幸福にはなれないと思います。
日本国憲法にも第13条に幸福追求権という物があるとおり、憲法などの理想が書かれている所でさえも、「自由は保障するけど、幸福を追求できる自由があるだけであって、あなたが幸福になれるかどうかは貴方次第だよ」というメッセージが見え隠れします。
確かに、自由というものは素晴らしい概念なのですが、「自由になったらじゃあどうするの?」という問いにも答えられるようにならないと行けません。
経済的自由を達成して、アーリーリタイアをした人の中にはこの辺りがあまり定まっておらず、結局縛られることを選択する人もいるようです。
②をしっかりと意識することで、これを土台・前提として、①である自己実現などを果たすという関係になっていると思います。
③健康な身体、④時間の有益な活用、⑤金銭の有効活用、⑥人間関係、というのは、この②自律性・コントロール性を確保するための「自由」を手に入れるための経営資源のようなものです。リソースですね。
これを見ていると、『幸福の資本論』でいうところの人的資本が③④に、金融資本が⑤に、社会資本が⑥に対応することが分かります。
すなわち、現時点において私の中では幸福の源泉の資産においては人的資本>金融資本>社会資本という優先順位になっていると思われます。
そして、③④が人的資本に該当することや、⑤⑥の順位に私自身が迷いを若干感じていることから、実際は
人的資本>>>>>(越えられない壁)>>>>>金融資本≧社会資本
というようなイメージになっている物と思われます。
今回意外と面白いなと思ったのは「⑤金銭の有効活用」という表現が私の口から出てきた点です。
私は元々経済的自由を目指して貯蓄や資産形成を開始したのですが、やはり、資産形成というのは飽くまで経済的自由という状態からの効用を手にした上で余剰の資金はより大切な物に転化させるために使用したいという気持ちがあるようです。
他の、③から⑥までの項目は全て幸福な状態を手に入れるための資源のような位置づけになっていると思います。
とすると、結局私の頭の中では、
「③から⑥までの項目において『自分という資産』形成をバランス良くポートフォリオを組んで行った上で、これらを前提に②自律性・人生に対するコントロール性を手に入れ、これらを足がかりにゆくゆくは①自己実現・夢や構想の実現をできたらいいなあ」
と考えていることが分かります。
この「人生で大事なことは何ですか?」というワークはその人の「その時点での」価値観が反映される物なので、価値観が何らかのきっかけで変わることを考慮すると、1年に一回は再び取り組んでみると新しい発見があるそうです。
もしかしたら、1年後には色々順番が変わっているかもしれません。特に⑤と⑥の順番が逆転してしまう可能性は高そうだとみています。