人生は、自分に対してどんな問いを投げかけられているか、によって決まると言っても過言ではないと考えています。
例えば、勤め先における人事面談などで「もっと、会社に評価されるためにはどうすれば良いのか?」という問いを暗に投げかけられ、それに答えさせられるというシチュエーションにおいては、自動的に頭の中がその問いに対する回答を考えなければならないという思考にハマりやすくなります。
また、職場の雰囲気として、「上司に評価されなければならない」という空気が蔓延している場合には、「上司に評価されるためにはどうすればよいのか?」とか、「上司に嫌われないようにするためにはどうすればよいのか?」とか、「自分のどこが上司に嫌われているのか?」とか、ネガティブなことを考えざるを得なくなるような問いを頭の中でぐるぐると回すことになります。
このようなネガティブなことを考えざるを得なくなるような問いを頭の中でぐるぐると回している状態を放置していると、情緒不安定になりやすく、嫌なことばかりが目につくようになってしまうため幸福度が下がりやすくなります。
出来事自体は1割、それに対するとらえ方が9割、という言葉があるとおり、私たちの認知は何をどうとらえるのかによってその幸福感が左右されやすいという性質があるようです。
したがって、できることならば、ポジティブなことを考えざるを得なくなるような問いを頭の中でぐるぐると回している状態を維持することが、状況解釈力を鍛え、リフレーミングを行い、幸福度を高めるために大事になってくると思います。
そのための問いとしては「何かに感謝できることはあるのか?」とか「自分はどのような点で恵まれているのか、運が良い状況にあるのか?」とか、このようなポジティブな事を思い出さざるを得なくなるような問いを頭の中で回すことが重要になってくると思います。
私の場合は、色々と考えましたが、①パワハラをしてくるような直属の上司が職場にいない、②一般的な同年代よりも高めの年収をもらえている、③後輩から仕事に関連して明示的に感謝される機会が多い、④先輩も私が困っていたら助けてくれる、⑤仕事場所が広く、コロナ対策もできており、プライバシーも確保されており、心地よい仕事環境になっている、⑥リモートワークもある程度可能、あたりは与えられた環境に感謝しなければならないなと感じています。
このようなことを考えると、客観的に見てかなり職場環境が恵まれているなと思い始めます。
「何かに感謝できることはあるのか?」とか「自分はどのような点で恵まれているのか、運が良い状況にあるのか?」とか考えるだけで、このようにポジティブな要素のみを過去の記憶から抽出することになります。
本当はネガティブなところもあるのですが、このような問い立てを用意することで、自動的にポジティブなところ「だけ」を見るようになるので、精神衛生上非常に良いです。
このように、「何かに感謝できることはあるのか?」とか「自分はどのような点で恵まれているのか、運が良い状況にあるのか?」を時折考える、見返す、という習慣を取り入れるだけで、少なからず幸福感が上がり、足るを知るということができるようになるのではないでしょうか?
私の場合は、日記に書くことによって、この問いを回し続けていきたいと考えていますが、日記に限らず、友達と話し合ってみるというような方法でもこの問いを回すことができるようになります。
頭の中で、ポジティブになれるような問いを考えて続けていきたいですね。