いわゆる勇敢な人と言われる人がこの世には存在しますよね。
普通の人ならば躊躇してしまうような「勇気ある行動」を起こせる人です。
「勇気ある行動」というのは要するに失敗するリスクのある行動とも言えます。
失敗するリスクや不利益を被る可能性があるが、しかし、上手く通れば良い結果が期待できたり周りの人からも賞賛されるような行動です。
これは小リスク小リターンのものからハイリスクハイリターンの物まで様々なものがあり得ます。
リスクを取るのは嫌だと堅く考えている人は「勇気ある行動」が人生の中で1回もできず、恋愛で言うところの「今まで一度も告白していないから1回も振られてはいない」という状態になります。
このような人生でも全く問題は無いという人はそれでも構わないと思われますが、
そうでは無い人はこのような「勇気ある行動」が自分がとれるような状況や自分の中での「勇気ある行動」を起こせるようになるスイッチのようなものを一度探してみると良いのではないかと考えています。
というのも、リスクを許容してでも「勇気ある行動」を起こし続けた人の方がそうでは無い人に比べて大きなリターンを結果的に得られる可能性があるからです。
もちろん、「勇気ある行動」を起こす前提として、投資の世界と同様にリスク許容度を測っておくことは重要です。
例えば、勤め先の不正などを発見してしまったとき等にどういう行動をとるべきかなどと考えた時に、その勤め先を解雇されたらもはや生きていくすべがないという状態の人はリスク許容度が低すぎて、そのような不正を告発するなどの「勇気ある行動」はなかなか起こせないでしょう。
逆に言えば、勤め先などをいつでもやめてもかまわないというリスク許容度が高い人の場合はこのような「勇気ある行動」に踏み切りやすいと言えるでしょう。
経済的自由などを達成している人などはこの辺りのリスク許容度はかなり高くなっていると言えます。
もっとも、経済的自由の場合には、いわゆるお金の問題に関するリスク許容度が上がっているだけなので、
リスクの内容がそれ以外のものであった場合にはその内容に応じたリスク許容度を考える必要があります。
典型的に問題になるのはやはり人間関係破壊のリスクでしょう。
恋愛の問題でも、家族の問題でも、学校の問題でも、友達の問題でも、職場の問題でも、
内容はなんでも構わないのですが、とにかく人間関係に関するリスクについてはほとんどの人は強い心の痛みを覚えやすいです。
具体的には、
「もし、ミスったら凄く恥ずかしい」
とか
「これやったら嫌われるかもしれない」
などと考えがちです。
この辺りも、いわゆる人間関係のポートフォリオを普段から適切に組めている人は人間関係破壊のリスク許容度が高くなっているので、かなり有利です。
このように「勇気ある行動」のリスクの部分に関して普段からリスク許容度を高めておくことはかなり重要になってくることでしょう。
もっとも、単純にリスク許容度を高める努力を日々続けているだけでは実際に「勇気ある行動」に踏み切ることは一般的に難しいと考えられます。
実際には、リスクの問題を乗り越えた上で、「勇気ある行動」のリターンの部分、すなわち、
「この行動を取ることこそが自分目線での正義に叶う」
だとか
「この行動を取ることによって良い結果が強く期待できる」
といった強い信念や明るい未来を信じる気持ちが持てるかどうかが重要になってくると考えられます。
このように「勇気ある行動」のリターンの部分に対する強い思いがスイッチとなってようやく実際の行動に踏み切れるという人がほとんどだと考えられます。
自分にとっていかなるものがそのような「勇気ある行動」に繋がるスイッチになっているのか、と考えていくと自分の信念や性格特性を把握しやすいのではないかと私は考えています。
そして、その内容を把握できた人はそのような信念をベースとした天職を編み出したり、その人自身の自己実現に向かって人生を進めることができるようになるでしょう。
多くの人は
「自分のやりたいこととか正直よく分からない」
などと思いがちなので、
自己分析の一環としてこのような事を一度考えてみるのも面白いのではないか、と思います。