「戦略的敗北は戦術的勝利では覆せない」
と言われることがあります。
これは、
頑張るべき方向性や努力の方向性を間違えるとキツイ
ということでもあります。
例えば、
「できれば山のすごく高いところまで登りたい」
とあなたが考えたとすると、
一番重要なのは、
一体、どの山を登るのか?
ということになります。
すなわち、地元にあるような標高2000mの山に登るか、世界的に有名な標高8000mの山に登るのか、
どちらを選ぶのか?
という問題が生じます。
登るべき山を間違えてしまうと、どれだけ登山の技能を鍛えたところで、大して高いところまで登れません。
これは、勤め先などの選択でも同様です。
「うちは社長でも年収2000万円だよ」
という勤め先に勤める場合と、
「うちは、社長は年収1億円以上だよ」
という勤め先に勤める場合とでは、
あなたの能力が大して変わらなくとも、もらえる年収が大きく変わる可能性があります。
前者の勤め先に労働者として勤めてしまうと、あなたがどれだけ優秀であっても年収2000万円もらえる可能性は極めて低い、絶望的、ということになります。
副業などで頑張るしかない、ということになるでしょう。
たとえ、
「あの人はめちゃくちゃ仕事ができる!」
と勤め先内で評判が高い人物であっても、
大して年収がもらえていない、といったことはざらにあります。
何故ならば、そもそもその勤め先がさほど儲かっていなければ分配しようがないからです。
いや、むしろ、
「この人はもっとよい会社で働いてさらに稼げるのでは?」
と思うことや
「この人は独立や起業してしまった方が稼げるのでは?」
と感じさせる人も存在します。
最近は、
円安が急激に進行していることから、
ドルベースで請求するだけで、日本円ベースで請求している人と対して労力が変わらないのにもかかわらず、大きく稼いでいるところも存在します。
本当はもっと「楽なポジション」が存在するのにもかかわらず、
あなたがそれに気づけていないだけ
ということはよくあるものです。
何かを始めるとき、
戦略的に「楽なポジション」を探すことから始めること
は非常に重要です。
「本当は、もっと『楽なポジション』があるのではないか?」
とアンテナを張ることが重要になります。