「痛み止め」や鎮痛剤といったたぐいの薬は非常に人気があります。
何故かと言えば、今感じている痛みを和らげてくれるからですね。
痛いのを感じなければいけないのはそれ自体精神的な苦痛を感じますからその気持ちはとてもよくわかります。
しかし、その一方で、痛みを感じるからこそ
「対策して!」
と体がサインを発しているのに気づくことができるのに、
鎮痛剤を飲んで痛みを感じなくすることによってそのようなサインを無視してしまう、ということにつながるので、実はあまり良くなかったりします。
私自身も腹痛があった際にかの有名な鎮痛剤であるロキソニンを服用して痛みを感じないようにしていた時期がありましたが、
その後、痛みが悪化し、ついに耐えられなくなって結局病院に行き、診てもらう羽目になったことがありました。
そして、
「痛みを放置せずにもっと早く来てくれればよいのに」
という趣旨のコメントを医師にされたことがあります。
さっさと医師に診てもらって根本的に解決する方が良いに決まっているのに、鎮痛剤という対処療法に頼ってしまったがために、問題は全く解決されることなく、むしろ悪化させていたわけです。
慢性的な身体の痛みや症状がある場合、痛み止めを打つことは一時的な緩和をもたらすかもしれませんが、その根本的な原因や病状の解決にはつながりません。
必要なのは医師や専門家の診断や治療を受けることであり、その問題に対して適切な対策やアプローチを取ることが重要なのですね。
体の痛みに関する問題以外の人生の問題全般にもこれは言えることです。
そう、心理的な問題や精神的な苦悩に対しても同様の考え方が当てはまります。
例えば、ストレスや不安に悩んでいる場合、一時的に薬物やアルコールを使って気分を鎮めることは可能かもしれませんが、その問題の解決にはつながりません。
これは、特に、勤め人の場合、
勤めていることそのものによるストレス
が知らず知らずのうちに溜まっており、それを解消させる「痛み止め」に走ってしまう人が後を絶ちません。
勤め人向けによくおススメされる癒やしグッズというのは、そもそも勤めていなければ、そこで強いストレスにさらされていなければ、実は必要がない物も多かったりします。
確かに、
「痛いのに耐えられない」
「ストレスに耐えられない」
という状態になることは人生に多いものですが、
そんな時こそ、
まずは鉄の意志で睡眠時間を確保してください。
睡眠を取れば多くのストレスは一時的に解消されます。
そして、少し回復した、調子が戻ってきた、と感じたら、
対処療法ではなく、
「そもそもどうやったらこの痛みやストレスが生じなくなるのだろうか?」
と考えて根本的な対策に努めましょう。
一時的な対処方法や表面的な解決策に頼ることには限界があります。
問題や困難に対しては、根本的な原因や解決策を探り、それに対する適切なアクションを起こすことが重要です。