最近、
「物事に取り組む際には仮説をまず立てましょう」
と言われることが多いですよね。
その話を聞いて、
「仮説を立てることが大事!」
と思ったとしても、
それをなかなか実行に移すことができない、という人たちがいます。
何故なのか?とよくよくその人たちが考えていることを聞いてみると、
「この仮説は正しいのか?」
ということが気になってしまって前へ進めなくなってしまう人がいるようなのです。
しかし、
「この仮説は(内容面で)正しいのか?」
ということは考える必要はありません。
仮説を立てるプロセスにおいて、「その仮説は正しいのか」という問いに焦点を当てることは、仮説の役割を誤解する可能性があります。
仮説は、科学的な研究や問題解決のステップの一部であり、必ずしも正しいかどうかが最初から明らかである必要はないのです。
- 仮説の役割: 仮説は、特定の現象や問題に対する仮定や予測を表現するものです。これは、研究者が実験や観察を行い、データを収集し、仮説が正しいのかどうかを評価するための出発点となります。仮説は、研究の方向性を提供し、実験の設計に影響を与える役割を果たします。
- 検証のプロセス: 仮説は科学的な方法論に従って検証されます。これは観察や実験によって行われ、データが集まることで仮説が正しいかどうかが明らかになります。仮説が正しいかどうかは、実証的な根拠に基づいて判断されるべきです。
- 開かれたマインドセット: 仮説を立てる際には、ある程度のオープンマインドであることが重要です。すべての仮説が正しいわけではなく、誤った仮説も多く存在します。しかし、誤った仮説からも重要な学びが得られることがあります。少なくとも「この仮説は誤っている」ということはわかるためです。そのため、正しいかどうかをあらかじめ判断するのではなく、データと実証的な証拠に基づいて判断するべきです。
要するに、仮説は科学的な研究や問題解決のステップの一部であり、最初から正しいかどうかを懸念するよりも、検証プロセスを通じて評価されるべきです。
科学的な方法論に従い、データと証拠に基づいて仮説の正当性を検証することが重要です。
つまり、仮説を立てる際に重要なことは、
「この仮説は(内容面で)正しいのか?妥当なのか?」
ということをいつまでも気にしても仕方がなく、
むしろ、
「この仮説は、正しいのか誤っているのか、それを検証できるものなのか?」
ということを気にした方が良いでしょう。
ジャストアイデアで、
「これっていけるんじゃないかな?」
程度のふわっとしたもので良いのです。
それをブラッシュアップしていくと、より正しそうな仮説やアイデアが生まれてくることになるでしょう。
仮説を立てる時は「その仮説は正しいのか」とわざわざ考える必要はないのです。