福利厚生
という言葉を聞くとどのようなイメージがあるでしょうか?
勤め人の場合は、それなりに良いイメージがあるかもしれません。
特に、
「福利厚生が充実した職場!」
と聞くと、
「大歓迎!」
と感じる人は実際に多いでしょうし、
例えば、知り合いの大企業に勤めている人から、
「うちは福利厚生として○○とか××があって~」
といった話を聞いて、
「自分の今の勤め先と違ってあまりにも充実している……」
と羨ましいという気持ちを隠し切れなくなってしまうかもしれません。
実際に、転職などを検討する際にも
「福利厚生が充実しているかどうか」
という点に特に注目している人もいるかもしれませんね。
福利厚生が充実していない勤め先で働いている人は、いわゆる大企業など、福利厚生が充実している勤め先とどうしても比べてしまって、落ち込んでしまっているかもしれません。
しかし、もしかしたらあなたが落ち込む必要はないかもしれません。
というのも、
福利厚生が充実している職場に勤めている人はそのあまりの心地の良さに何らかのチャンスを失っている可能性も一方であるからです。
一般的に、福利厚生を企業が充実させる目的は、
「そうすることによってより長く働いてほしい、職場に定着してほしい」
ことにあるわけですが、
転職が当たり前になってしまった世の中では、一つの勤め先でずっと働き続けるというスタイル自体崩壊しつつあります。
福利厚生が充実している勤め先で働いている人はそのあまりの居心地の良さになかなか転職などの決断をすることができなくなることでしょう。
一方、福利厚生が充実していない勤め先で働いている人は、
「福利厚生が充実していない分、自分はどうすればよいのか???」
と真剣に考えざるを得ません。
このような強い問題意識が常に頭の中をめぐっているため、様々な情報収集を行わざるを得ないですし、それゆえに知識もつきやすくなります。
あるいは、計算をしてみると、
「あれ?実はさっさと独立して、自分の会社で福利厚生を充実させた方が話が早い??」
ということに気付く人もいるかもしれません。
福利厚生が充実している勤め先は確かに素晴らしいものですが、
それゆえに
心地の良い沼
にハマってそこから抜け出せなくなるリスクも存在します。
恵まれていない人は、それゆえに得られるきっかけや機会もまた存在するのです。
一見して、
「恵まれていない人」
であっても、それゆえに持つことのできる武器というのもまた存在するのです。
充実した福利厚生という心地が良すぎる沼
の存在は持たざる者にとっての吉報かもしれません。
このような考え方もできるのではないでしょうか。