何かを私たちが検討する際には、
「これは流石に外せないだろう」
とか
「これは、前提になるだろう」
とか
「これは無理だから辞めておこう」
といった形で、
「聖域」
のようなものに触れない、避けようとすることがあります。
これは無意識に行われることが多いため、
自分1人で物事を考えていたり、
「いつものメンバー」で物事を考えていると、
「聖域」を疑っていないという事実にすらなかなか気づけません。
そのため、
画期的なアイデア
というのはなかなか出てきません。
時折、
プロではなく素人のほうが革新的なアイデアを思い浮かべることもあるものですが、
これは無意識に避けている「聖域」とも呼べるような箇所をしっかりと見つめて疑問を持っているからでしょう。
何かを考える際には、
どうしても、既存の考え方をベースにしてしまいますが、
「聖域」を疑う目
を持つことができると、
より広範囲の検討を行うことが可能になります。
時には、
「え?!」
となるようなこともあるかもしれませんが、
実際に、「聖域」を破壊してしまうかどうかはともかくそれを疑うことは非常に重要です。
例えば、長年、机の上で勉強をしたり、仕事をしてきた人にとってはこの机という存在が「聖域」となっていることもあります。
ここで、
「実は机って必要ではないのでは?」
と考えてみることが重要なのです。
これを考えてみてすぐにこの机を捨てたり処分してしまう人は少ないかもしれませんが、
「次はもっとコンパクトなものを買おう」
といったような改善の目処をつけること
は可能になるでしょう。
これは机というその人にとっての「聖域」を疑うことによって出てくる発想です。
このように「聖域」を疑う目を持つことは非常に重要です。
あなたの身の回りにもないか探してみましょう。