多くの人は
「安定」
「安心」
を求めがちです。
これは、損することやリスクを極端に恐れることから生じる感覚でもあります。
しかし、ゼロリスク思考を脱しなければなかなか人生は進展しないでしょう。
「とにかく安全じゃなきゃダメ」
とか
「リスクは取りたくない」
と考えることによって、新しい視点や挑戦を避け、安定性や予測可能性を求める傾向のある「ゼロリスク思考」は実は逆に個人の成長や人生の豊かさを妨げてしまうわけです。
具体例を挙げてみます。
- 新たな経験と成長の機会:
- ゼロリスク思考ではリスクを恐れ、新しい挑戦から遠ざかることがあります。しかし、例えば新しい職種へのキャリアチェンジや起業など、一見リスキーな選択が実は成長やスキルの向上につながることがあります。具体例として、有名企業を辞めてスタートアップに参加し、そこで有名な大企業では触れることのなかった新たな技術やビジネスモデルに触れることで専門性が向上したケースが挙げられます。
- 対人関係:
- ゼロリスク思考では他者との交流を避け、新たな人間関係の構築が難しくなることがあります。一方で、異なるバックグラウンドや意見を持つ人々との交流は、予期せぬアイディアや視点をもたらすことがあります。例えば、一定のリスクがある転職や、未知なる世界である留学、異文化交流プログラムやボランティア活動を通じて、新しい友人との出会いが自身の視野を広げた例が考えられます。
- 創造性とイノベーション:
- ゼロリスク思考は創造性やイノベーションを抑制する可能性があります。新しいアイディアやプロジェクトには必ずしも成功の保証がなくとも、挑戦することで驚くべき成果が生まれることがあります。具体例として、失敗を恐れずに新しい製品やサービスを開発し、競争の激しい市場で成功を収めた企業が挙げられます。安全や予測可能性を重視しすぎると柔軟な発想が取りにくくなります。
このように、リスクを取ることが新たな機会や可能性を切り拓く手段でもあるのです。
「リスクを取る」と聞くと大袈裟に感じてしまいますが、
「普段は入ったことのないお店に入ってみる」
とか
「普段は行かない通学、通勤経路を通る」
だけでも良いのです。
そうすることによって、
「ここにはこんな商品があったのか。今ある物と組み合わせると面白そう!」
といった新しい発見が生じることもあるのです。
このように、ゼロリスク思考を脱した人から人生はどんどん開かれていくことでしょう。