人はどうしても、
「今のような状態がずっと続いていく」
という想定でものを考えがちです。
その際たるものが
健康状態
と言えるでしょう。
「中学生の頃は朝から夜まで活動できたのに」
とか
「社会人なりたての頃は8時間どころか、16時間ぐらいは普通に働けたのに」
とか
そういった経験から、
「今後もずっとそのくらい活動的でいられるだろう」
とその当時の健康状態をベースに考えてしまうのです。
しかし、実際には多くの場合そうはなりません。
周りを見ていても、
「昔はものすごくバリバリと働いていたがもう厳しい」
と嘆く年配の方もいますし、
40歳近くの人が、
「10年前ほど働けなくなった」
「想像していたよりもはるかに働けなくなってしまった」
と、口にするのもよく見ますし、
35歳になりかけている人が
「最近健康診断に引っかかりやすくなった」
と、口にすることもよくみます。
そのような愚痴をこぼさない人も中にはいますが、
「ずっとあの人は健康体な上にバリバリと働いていてすごいな」
と思っていても、そんなスーパーマンみたいな人が
45歳前後で突然のご臨終
となるパターンもあります。
このように、若いうちは健康体を当たり前のように享受していても、
いつか、当たり前だったはずの、その健康体を失ってしまう可能性があるのです。
そうなると、働くことができなくなるのはもちろん、趣味なども楽しめなくなってしまうでしょう。
健康体ではいられなくなってしまう理由は、純粋な老化に加えて、普段の生活態度や労働の状況、不慮の事故の有無など様々な可能性が存在しており、そのすべてを完璧に対策するのはかなり難しいでしょう。
そのため、
少なくない人が、
「いつか、今のような健康体ではいられなくなるかもしれない」
と考えた方が良いでしょうし、
「そのような日が来てしまったら私はどうするべきなのか」
と事前に考えるようにするべきでしょう。
一般的な
老後
と呼ばれる年齢になる前にあなたにもそのような日が来てしまうかもしれません。
そのような日に備えて、
「多少自分の健康状態の調子が悪くても物事が滞らないようなシステムをつくる」
という発想が重要でしょう。