人生の転換点。
それは、
「これからチャレンジを行おう!」
といったポジティブな姿勢で始まるようなイメージを持つ人が多いかもしれません。
例えば、
起業する!
ということ、一つとっても、
そのような行動を行う人に対しては、
一念発起、決意を固めてチャレンジングに振舞っている
というイメージがつきものです。
しかし、実際にはそういうポジティブなイメージの人ばかりが起業に踏み切っているわけではありません。
むしろ、
「やむにやまれない事情が生じて、起業に踏み切らざるを得なかった。本当はそこまでの気持ちは当時はなかった」
という人もいることでしょう。
例えば、
勤め先が倒産してしまった
とか
勤め先からリストラに遭った
などといった一見してネガティブな要因がその人を起業に踏み切らせることもあるものです。
他の例で言えば、
野球選手になることを夢見ていた人が交通事故に遭ってしまい、選手生命を絶たれたことによって、それをきっかけに、新しい道を見つける
という形で思わぬ転機が訪れることもあります。
これも、交通事故という一見すると不幸な出来事によって、新しい道へのきっかけを掴むこととなっています。
もしも、野球選手になるという一見すると良さそうな道が、途中までの道のりしかないだとか、詰んでいる道であるにもかかわらず最後まで進まないとそれに気づくことすらできない、といった顛末を迎える場合、このような交通事故という理不尽がその人を早期に救済していると考えることもできるでしょう。
この理不尽は、あたかも死神が突然やって来て襲われたようにも感じるかもしれません。
死神ですからもはや避けようのない強烈な力を感じるでしょう。
しかし、そのような理不尽との遭遇によって、むしろ、それをきっかけにして、新しい歴史の一ページが始まるのです。
何かを始めるためには、何かを終わらせる必要があるのです。
その何かというのは、今まで当人にとって当たり前にあったものかもしれません。
それゆえに、
「いや、さすがに、これは手放したくない!」
「ここまで来るのに結構苦労したのに」
と感じるものも中にはあるでしょう。
しかし、まるで死神のような強烈なきっかけはそれをすべて吹き飛ばすような理不尽さでそれを引き離します。
もしも、あなたの身にそのような理不尽なことを感じるようなことが起こったら、
「新しい歴史を始めるために、強制的に終了されたんだ」
と捉え直してみることが重要でしょう。
確かに、理不尽なことが起こった時点ではとてもではないがそのような気持ちにはなれないと感じるかもしれません。
しかし、数年後から見直してみると、
「やはりあれが転機だった」
と感じるのだから面白いものです。