何かしらの成果を得るためには、
対象となる物に多大な量のコミットを行うことが重要になります。
例えば、株式投資においては、
「結局、入金力がすべてなのでは?」
と言われるくらいで、
クレバーな銘柄分析を行うよりも、効果的なタイミングを読んで押し目買いを狙うよりも、
月100万円だとか、月200万円など、一気に投資資金を用意して、株式などを購入し続ける方が結果が出やすいという側面もありますし、
受験勉強にしてみても、多くの人は、
「効率的な勉強方法があるのではないか?」
と色々と探しますが、
結局は、効率的な勉強方法など見つからなくとも、1日10時間とか16時間勉強し続けている人の方が短期的に結果が出やすいという側面もあります。
このように、
「量か、質か」
といった話題が出るたびに、
「確かに、質も大事だが、結局量は非常に大事」
という話に落ち着くことが多いでしょう。
しかし、人間が個人で持つ、リソース、資源は有限であるという壁がここで立ちはだかります。
例えば、とあるゲームを頑張って攻略して、上手く成果を上げたいと考えている場合、
そのゲームに費やす時間
というものがどうしても必要ですが、
どうあがいても、1日は24時間しかないため、
そのゲームに費やしただけの時間を他の活動のための時間に回すことは非常に困難です。
しかし、そこそこの成果だけで良いという場合には、その活動のために必要な時間というものは大幅に減ります。
例えば、最近のスマホアプリにおいては、
ログインボーナス
という「取り敢えず、ログインするだけでもらえるボーナス、アイテム」というシステムがゲーム内に組み込まれているのもあって、
取り敢えず、5分だけログインだけする
という活動によっても得られるものがあります。
この程度の活動では、1日あたりに何時間もそのゲームにコミットしている人の進捗には多くの場合勝てませんが、
しかし、最低限の労力で最低限の成果を得ることが可能になります。
同じように、どんな会合においても、
「取り敢えず、出席だけはする」
というログインボーナスを取りに行くだけで周りから「そういえば、あの人いたな」といったレベルではあるものの、最低限の成果を得ることが可能でしょう。
他の分野で言えば、例えば、勤め先の仕事に飽きてしまってどうもやる気がしないという怠惰な時期があっても、
「取り敢えず、出勤だけはする」
という最低限のログインボーナスを踏むだけで、最低限の評価は得られます。
当然、
「自分は今仕事に100%にコミットしている」
という人には叶うべくもないのですが、
たった、10%や15%程度のコミットでも、勤め人の場合は、しばらくは最低限の評価をしてもらえるというのは覚えておくとよいでしょう。
時間や労力は限りある資源、リソースなので、上手く配分することが重要です。
全力で100%を出して、短期的に「もうこんなに頑張れない」と、つぶれてしまうよりも、
「しょぼくても細々と続ける」
「取り敢えず、生き残ることだけを優先する」
ということができるだけでも、次のチャンスを待つことができるという意味で重要です。
人生においては様々な
「もう中断したい」
「もうすべて辞めたい」
と感じるような出来事が起こるかもしれません。
しかし、10%や15%のしょぼい継続があれば、何らかのチャンスが次に巡ってきたときにすぐに動き出すことが可能になります。
ログインボーナスを取りに行くだけで、そのアプリのゲームを続ける意味が一応あるように、
人生においても、最低限のしょぼい努力であっても、とにかく続けることこそが大事なのです。