「挑戦しなければ、失敗もすることもないが、しかし、欲しい成果も得られない」
といったことはよく言われますが、
失敗をしたら致命傷を負う
だとか
失敗をしただけでコンティニューがしばらくできなくなるほどの大ダメージを食らうかもしれない
といった場合には、
「まだ、実力が足りないかも」
といった状態で未知の分野、新しいフィールドに飛び込むのは危険かもしれません。
しかし、逆の場合、すなわち、
失敗する可能性が高そうだが、それでも、致命傷を負うほどのリスクはなさそうである。むしろ、一回挑戦することによって再度挑戦するために有用な経験値が得られそうだ
といった見通しがある場合には、
「もっと実力をつけてから……」
といった気持ちがあったとしても、そのまま、未知の分野に飛び込むべきでしょう。
何故ならば、それは、再度挑戦したときの成功確率が上がるための先行投資になり得るからです。
例えば、ゲームの世界では、
死にゲー
と呼ばれるような、
ゲームオーバーになり続けることで、経験値を貯めて、それを糧にクリアを目指す
といったジャンルのものがありますが、
このようなゲームの場合、
失敗しても、ゲームオーバーになってもゲームが破壊されるなどの再起不可能な致命傷を負うこともないため、
むしろ積極的に挑戦し、死ぬことで、
「一体、どういった行動を取ったらゲームオーバーになってしまうのか」
「今回は、こういった顛末をたどったから、次回挑戦する時にはあのような準備をするべきかもしれない」
といった失敗による経験値をどんどん獲得していくことが早期の成功への近道となります。
むしろ、何度も何度も挑戦し、失敗することによって、成功までの時間が短縮される可能性が高いです。
現実世界においても、
「一度でも失敗したら致命傷を負う」
といったものに対する挑戦は、極めて慎重になるべきですが、
リスクを慎重に検討し、その結果
「このくらいの最大リスクならば飲むことが可能」
と考えたら、客観的にみて実力が足りなくとも未知の世界に飛び込んでみるべきでしょう。
あるいは、
「このくらいのリスクならば、こういった保険をかければなんとかなる」
といった準備を行うことができれば良いかもしれません。
現実世界で挑戦するのがどうしても怖い人は、まずはゲームにおいて、少しずつリスクをとる練習をした方がいいかもしれません。
そうすることによって、現実の世界でも、
「前よりは多少はリスクテイクをしても良いかもしれない」
といった気持ちになれる可能性が高いからです。
「挑戦しなければ、失敗もすることもないが、しかし、欲しい成果も得られない」
というのは世の常です。
どのような基準で挑戦するのか、それとも挑戦しないのか、それを判断するための基準を自分の中で普段から考えておくことが重要でしょう。