「努力を継続することが大事」
ということはよく言われますが、
この継続というのを行うのがなかなか難しく、多くの人を悩ませます。
ついつい、調子が悪い日などにおいては、
「これは明日でも大丈夫なのではないか」
と思いがちであり、
実際に、明日やっても大丈夫な行動も確かに存在する一方で、
現実的に、今日やらないと期待していた明日においてもなんやかんやで何もできなかった、という結末になりがちなのが悩ましいです。
多くの人がそのような状態に陥ってしまう中、
「それでも毎日継続を続けている」
という人がいるのも確かです。
そのような人は、
「既に習慣になっており、毎日やっていないと気が済まない状態になっている」
という
「出来上がった状態」
に既になっているパターンもありますが、
その前の段階、すなわち、
「毎日継続する習慣を構築している最中」
である場合もあります。
昆虫で例えるならば、蝶になる前のサナギのような状態でしょうか。
あと、もうちょっと頑張れば
「成る」
ことができるのに、その一歩前の状態にいるわけです。
そのような人の中には、
毎日の締切効果
を意図的に発動させられる仕組みを作っている人もいます。
具体的には、
「周りに『毎日やります』と宣言してしまう」
という方法もありますし、
ソーシャルゲームにおけるログインボーナスのような仕組みを作ってしまい、毎日きっちりとやらないと、「損」をしてしまう仕組みを作ってしまう、
という方法もあります。
色々な方法が考えられますが、
まるで、無意識に置いても継続できるように、
性能の良い登りエスカレーターを創るような意識で行動を継続することができる仕組みを作れるようになれると良いでしょう。
その中でも、
「なんとしてでも、今日中にやらないといけない」
といった締切効果を意図的に創り出すことは非常に強力です。
普段は他人に勝手に定められてしまうことの多い締切を自ら作るようにするわけです。
それはその人の人生に対する主体性の表れとも言えるでしょう。
多くの人は自分から締め切りという「嫌な物」を設定することを望まないためです。
このようなパッと見て地味なハードルを越えられる人が、少しずつ流されていくばかりの受け身の人生から主体性を取り戻し、
自らの運命をも変える習慣を自ら創り出す
「習慣化の習慣化」
を身に着けることが可能になるのです。