仕事をするにあたって、使用頻度の高いツールというものがあるでしょう。
最近は、様々なツールが出てきましたが、
そのような流れにあっても、
メール
が使用されている職場はまだまだ多いようです。
メールにおける最大の特徴は、
「件名がある」
という点でしょう。
件名があるだけで、
「どのような話題がそのメールチェーンで行われているのかが把握できる」
という特徴があります。
そして、その件名は、
メールチェーンにおいて途中から変えることも可能
という特徴があるのですね。
それゆえに、
「センスのある件名を付けられる人」
と
「センスのある件名が付けられず、特に件名を意識していない人」
の間には見ていると大きな差があると感じます。
一体何が違うのか?
といえば、
「件名を見るだけでどのような内容のメールが書かれているのか推認が容易にできる件名が創れる」
とか
「件名の文字列を何気なく検索するだけでヒットするような件名を設定できる」
という点に大きく表れるでしょう。
一般的に、話をしている最中は、メールであっても、
「今はこのような話をしている」
ということをリアルタイムに認識できますが、
一週間後、
一か月後、
一年後、
と
どんどん月日を経るうちに、その内容は忘却の彼方へと飛んでいくことになります。
そして、例えば一年後に、
「前にメールであの話をしたよね?」
という話になっても、
「いつのメールでその話をしたのか全く思い出せない」
「その対象となるメールを発掘するのに異常に時間がかかる」
という状況に陥るのです。
これは、メールを出す際に、
「忘れた頃に検索される可能性がある」
という未来の状況を推認できる人であれば、例えば、
「このような件名をつけておけば、後から検索するのが簡単にできる」
と考えることが可能なため、
未来における自分や残された人に対して親切をプレゼントすることが可能なのです。
このように、
「目の前の仕事を乗り越えることに必死なだけで終わる人」
と
「未来における状況をも考慮して、ひと工夫できる人」
との間では、短期間のうちには大きな差が生まれませんが、
時間が経てばたつほど、大きな差がつくのは当然でしょう。
これはスキルの複利によりどんどん大きな蓄積となっていくのです。
目の前に見えている現在の状況のみならず、目の前に見えない未来の状況をも見通し、それを考慮できるようになると、
「メールの件名は工夫した方が良いみたいだ」
という単純なことであっても、気づくことが可能なのです。
このようなことを積み重ねることができる人こそ、
仕事のできる人
の特徴と言えるでしょう。