一人で仕事をするときよりも、
多数の人と仕事をするときの方が、
より大きなプロジェクトを完成することが可能になります。
しかし、その一方で、
多数の人と仕事をすることとなると、
コミュニケーション
が上手くできていないとなかなか仕事が上手く進まなくなります。
特に、リモートで対応している人もチーム内に存在する場合などは、
時差
なども存在することもあるため、
メールのような
非同期型コミュニケーション
を上手く用いることが必須となってくる場面もあるでしょう。
そのような時に、大事になるのは、
「明確な指示」
となるのです。
明確な指示というのは意外と奥が深いのですが、
①指示の抽象的な目的
と
②抽象的な目的を果たすための具体的な工程
は少なくとも示される必要があります。
この二つの要素がそろっていないと、指示を出された側は困惑してしまうでしょう。
例えば、あなたが上司から
「あれやっておいて」
などと急に言われても、
「えっ?」
「何?」
と困惑するばかりで何も進めることができなくなってしまうでしょう。
こうして、チーム内で協力して行うべきタスクというのはストップしてしまいます。
それで、現場が止まってしまった数時間後などに、同じ上司から
「だから、あれをやっておいてって言っているじゃないか、ちゃんとやってくれ」
などと言われても、
「???」
となるばかりで、正直どうすることもできないでしょう。
むしろ、無難に
「よくわからないから下手なことはしないでおこう」
と感じる人も多いでしょうね。
このような書き方をすると、
「いや、私はそこまでひどいレベルの指示は出していない」
と多くの人(指示を出している人)は感じることでしょう。
しかし、それは
「常にそうなのか?」
と自問自答をするべきでしょう。
具体的に言うと、
人は、めちゃくちゃ忙しくなっている時には、短い言葉で指示を出したくなるのです。
多くの場合、意図が明確な指示というのは、その意図を明確に伝えるために、相応の文字数を要求するのです。
忙しいときに、そのような時間のかかる指示を出すのが「めんどくさい」「今それどころではない」と感じてしまうと、一気に指示の仕方が散漫になる人が多いです。
そうして、適当に指示を出すと、
「???」
という反応が部下から返ってきてしまいます。
そして、業務がストップしてしまうのですね。
こうなってしまうと、再度指示を出すのも手間がかかりますし、指示を出す側としても、精神的に疲弊してしまいます。
面倒かもしれませんが、
「忙しいときこそ、しっかりと意図がわかるような指示を出す」
ということを意識していると大分変ります。
忙しさというのは場合によってはコントロールできないこともあるので、
指示を出す際の必要な要素を予めフォーマットとして用意しておくこともおススメです。