世の中には、
「一般論」
というものが存在しますね。
「若いうちは××した方が良い」
とか
「みんなと仲良くした方がいい」
とか
「学歴は高い方がいい」
とか
「勉強はしておいた方がいい」
とか
「貯金はしておいた方がいい」
といった類のものです。
一般論と言われるくらいですから、
多くの人に通用する考え方であって、かつ、それに対する例外も少なからず存在するものです。
「一般的な人」
というカテゴリーに入っている人は、
このような一般論についてはできる限り無視しない方が良いとされています。
無視し続けると、生存に影響します。
しかし、このような一般論ですが、
例えば、
「○○大学を卒業しておくべきだ」
といった話になってくると、どうしても、
定員
が存在することから、それを達成するための競争は激化します。
そして、得意な人はあっさりとその壁を突破できますが、苦手な人は達成ができたとしてもかなり重いコストをかけざるを得なくなり、結果的に長い年月をそこに投入せざるを得なくなったり、挫折しやすくなるという危険性も存在します。
このように、一般論として、より良い方法を選ぼうとすると、そもそも、「一般的な人」が非常に多いがゆえに人気が集中し、競争が激化し、結果的に無難な選択肢ではなくなってしまうことになります。
こういった現象はあらゆる分野で見かけます。
そのため、
「自分はどの分野ならば例外となれるのか」
ということを考えるのは非常に重要です。
すなわち、
「一般的に良いとされており、みんなが重視しているけれども、自分にとっては実は重要ではないこと」
の見極めが非常に重要です。
例えば、住む場所。
賃貸物件も、都内であれば、駅から徒歩3分以内に拘るのであれば、家賃は高くなりがちですが、
「私の場合は、様々な事情から駅から徒歩15分のところでも構わない」
といった事情があれば、そういった選択をした方がその人にとっては余分なコストを支払わずに済みます。
また、
「高級住宅街に絶対に住まなければならない」
と考えている人もいれば、
「不自由なく暮らせるのであれば高級住宅街に住む必要などない」
と考えている人もいます。
後者の人が前者の人と同じ行動をとる必要はないわけです。
そして、このような
一般論に対する例外
を取れる分野が増えれば増えるほど、
その人の個性は輝くと言えるでしょう。
一般論を無視できるだけの例外を持っている人は「一般的な人」とは異なるからです。
一般論を知ることは確かに大事かもしれません。
しかし、個性を追求する人にとって、それはそれを乗り越えて「例外」を得るための踏み台に過ぎないのです。