【第1401号】他人の「見せかけの成功」には惑わされない矜持を持て

コミュニケーション
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世の中には、一般的に、

「成功した」

と対外的に見える状況が発生します。

それは、例えば、誰かから報告されたことに対して、

「おめでとう!」

と返すことが無難な物事に対して生じることがよくあります。

例えば、結婚。

相手が良い人であれば、最もいい状態を得られると言われている結婚ですが、

当然、相手を間違えると、独身でいるときよりも不幸になる可能性のある、ちょっと癖のあるイベントです。

しかし、

「結婚しました」

「入籍しました」

と面と向かって報告されれば、その後の人間関係も考慮して、

「おめでとう!」

と返したくなる事柄でしょう。

それによって、実際は本当に「成功」したと言えるのかがわからなくても、

「何か良いイベントが起こった」

ように見えるのが曲者ですし、そのように振舞うのが無難だったりします。

しかし、そのような「成功」の中には、

「見せかけの成功」

が混ざっているのです。

「子供が生まれました!」

なども同じような類型かもしれません。

不妊治療などで子供が欲しいのにもかかわらず、大変な思いをしている人にとっては、子供の出産というイベントは一見すると、「成功」しているように見えます。

もちろん、多くの場合はそうかもしれません。

しかし、場合によっては、その後に親や周りの人や本人が苦労するタイプの出産も混ざっています。

「見せかけの成功」

を得られても、一時的には周りから

「よかったね」

「おめでとう」

「羨ましい」

と言われるかもしれませんが、それ以上に大きなリスクを被ったり、長期的に見ると欲しかったものが手に入らなかったり、損をしている可能性もあるのです。

一番良くないのは、他人の「成功」を目の当たりにして、

「見せかけの成功」でも構わないから成果を得たい!

と考えて焦って変な判断をしてしまうことでしょう。

人によっては、

22歳で結婚をするよりも、

36歳の時に結婚した方が良い、などといった状況は大いにあり得ます。

そのような人が、

「成人式に行ったら周りの同級生がすでに結婚していた。私は遅れている。早く結婚しなければ」

と焦って、22歳の時に結婚をしても、それは相手選びを間違えた「見せかけの成功」となる可能性があるのです。

他人によって報告される「成功」に惑わされると、変な判断をしてしまいがちです。

特に大きな判断を伴う「成功」には気を付ける必要があります。

マイホーム購入なども然りです。

周りの人がすでに「成功」しているとどうしても焦りがちです。

一度冷静になって、

「本当に自分が手に入れるべき『成功』とは何か?『見せかけの成功』で本当に構わないのか?」

ということをじっくり考えて、

「時間がかかっても着実に成果を得ることの方が重要だ」

と考えて行動できる人ならば、「見せかけの成功」に惑わされずにあらゆる判断を行うことが可能でしょう。

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