色んなゲームをやっていると、
厳選作業
というものが非常に大事なタイプのゲームに出会うことがあります。
代表的なのは、ポケットモンスターシリーズでしょうか。
いわゆる個体値というものがポケモンにはあるため、最近はある程度自ら操作ができるようにはなっているものの、
厳選作業
によって、自分にとって理想の個体が出るまで粘り続けるというゲームのプレイ方法を採用している人もいます。
これは、運が良ければ早々に理想の個体がゲットできるのですが、
運が悪ければいつまでたっても理想の個体と出会うことができずに、永遠と厳選作業を繰り返さざるを得なくなります。
こうして、厳選作業だけで長時間を取られてしまうと、肝心のゲームで楽しめる部分を楽しめるだけの時間がどんどん無くなっていきます。
したがって、多くの人は、
厳選作業を終えるライン
というものを設けています。
このような一種の意思決定基準を設けることで、そこには妥協も入り込むものの、厳選作業を途中で終えることによって肝心のプレイに移行することが可能になります。
理想の個体をゲットすることに拘る人はいつまで経っても肝心のプレイに移行できません。
これは、例えば、大学受験などでも同様の話があるかもしれません。
「A大学に合格するまではなんとしてでも浪人を続ける!」
と何浪を繰り返す人もいる一方で、
「A大学に行ければ一番いいけれども、B大学ぐらいに入ることができれば御の字」
という大学受験を終えるラインを設定して、A大学に合格できずとも、なるべく早く大学生活に移行する人もいます。
後者の人の方が前者の人よりも、時間を有効に使えていると言える場合があるわけです。
このように、ゲームでの厳選作業における向き合い方というのは、その人の人生の様々な点にも影響します。
厳選を終えるライン
を予め納得できる理由とともに設定することができると、適切な判断ができるようになるでしょう。
いつまでも理想を追い続けるのも良いですが、本来の目的を忘れてはいけません。
例えば、将来、良い医者になりたいと考えている人が東大理三に進学することはマストではないのと同じです。
ゲームで言うところの、
厳選を終えるライン
を予め考えておくことは本来の目的を見失わずに状況を進展させるために非常に重要なことなのです。