例えば、カードゲームにおいては、
コンボ
という概念がありますね。
これは例えば、
カードA
と
カードB
というそれぞれのカード単体では大したことができなくても、
この二つのカードを組み合わせることによって、大きな効果をもたらすことをさし、そのようなプレイイングを行うことを指すようです。
コンボは2枚以上のカードから成立することとなるのが原則で、
例えば、
遊戯王というカードゲームにおいては、特定の5枚のカードを手札にそろえることによって自分の勝利がその瞬間に決まるという特殊な勝利条件を持つカードも存在します。
《封印されしエクゾディア/Exodia the Forbidden One》 † 効果モンスター(制限カード) 星3/闇属性/魔法使い族/攻1000/守1000 このカードと「封印されし者の右腕」「封印されし者の左腕」「封印されし者の右足」「封印されし者の左足」が 手札に全て揃った時、自分はデュエルに勝利する。
このように、決まれば、大きな効果を得られますが、
逆に決まらなければ、一つ一つのカードは弱いため、徒に場に出すことも躊躇され、扱いに困ることが多いようです。
漫画やアニメの世界では、
主に主人公が奇跡のコンボを決めることが多々ありますが、
運よく、手札に適切なカードが溜まっていかなければ、このような奇跡のコンボを決めることができぬままに敗北していくため、
手札の引きの強さについては主人公補正と言われたりすることも多いです。
もちろん、カードゲームなので、主人公補正に頼ることなく、このようなコンボを最速で決めるための専用デッキが組まれることになり、
特殊勝利を目指すことに特化したコンボデッキ【エクゾディア】は、登場した当時から遊戯王というカードゲームにおいても1つのテーマとして存在しているのです。
このように、専用デッキでコンボを成立させることに特化させたシステムを組むのも一案ですが、
基本的には、コンボというのは、
必要な手札がすべて揃うまで待たなければいけない
という性質を持つことが多いようです。
これは、人生においてもそうですよね。
様々な要件が課されていて、そのすべてをクリアしなければ話が進まないという状況の時、まだまだ手札が足りていない状態であると言えるでしょう。
そして、その状態が続く限り、悲しいことに、
何も起こらない
何も始まらない
わけです。
何故ならば、コンボに必要な手札が揃っていないからです。
この状態がとにかくつらいと感じる人は多いでしょう。
特に、コンボに必要な手札が多ければ多いほど、ひたすらに待たされる可能性があります。
上記のエクゾディアの例で行けば、
「4枚までは揃ったのに、5枚目が全然来ない……。いつになったら5枚の手札をそろえることができるんだ……」
と焦りを感じるのと同様の状況でしょう。
5枚目が引ければ勝利は確定するのに、それがなされる前に、敗北する可能性も十分にあるのです。
この状況がつらいと感じる人もいるでしょう。
そういう意味で、単体では役に立たない手札でコンボを狙うことは最初からやらず、主にシナジー効果を見込める手札のみでデッキを固めるという戦術の方が勝率が高いと言われることもあります。
しかし、コンボというのは成立さえしてしまえば、見る人も
「すごい!奇跡だ!」
となりますし、
コンボを成立した本人も強い達成感を感じることでしょう。
そのような奇跡の存在に心惹かれるのもまた人間でしょう。
それを敢えて目指してみるというのも面白いかもしれません。
上記で触れているように、
奇跡のコンボを決めるために、
必要な手札がすべて揃うまで待たなければいけない
という大きなデメリットを抱えていてもなお、そのような奇跡を待つことを楽しめるようになると、他の人が目指さなかったところまでいけるかもしれません。