新NISAが始まって半年以上経ちましたが、
新NISAをきっかけに初めて投資を始めたという人もいれば、
それよりも、ずっと前から投資を始め、経験を積んだ後から新NISAも使用し始めた人も存在します。
前者と後者の間には明らかに投資に関する経験の差があるのですが、
それが端的に現れるのが、
相場の暴落時の反応・挙動・行動
でしょう。
何事も上手くいっている時、追い風が吹いている時、調子が良いとき、というのは、経験の有無というのは可視化されにくいものです。
むしろ、経験をある程度積んだ人よりも初心者の方が良い成績を出していることすらあります。
しかし、調子が悪いとき、一度ピンチな状況になったり、難問が突き付けられると、そこで経験の差、レベルの差というものが浮き彫りになります。
例えば、下落相場の際には、
初心者は、1000円程度の損失を見た瞬間に、
「損をした、どうしよう……」
「損切りした方がいい?」
「辛すぎて早く売却したい」
と動揺し始めますが、
投資に慣れてくると、
一日に100万円や200万円の下落があったとしても、段々気にならなくなっていきます。
そして、これが続いていくと、たとえ相場が大暴落し、
1000万円単位の下落があったとしても、
「ああ、そういう感じね」
「またか」
という反応になっていきます。
これは、その人の経験値もそうですし、
運用している金額
も受け止め方に影響しているようです。
例えば、1兆円を資産運用している人からすれば、1000万円の下落は大したことのように感じないでしょう。
同じような感覚を持つことができるのはやはり億単位の資産運用を行い始めた頃からになることでしょう。
経験を積んだうえで、億単位の資産運用を行えるようになると、多少の増減はあまり気にならなくなってきます。
それは、長年の投資による含み益が莫大であるという理由もあるでしょう。
これまでの含み益が大量にあるため、多少の下落には大きな影響はないと感じやすいためです。
投資の経験と言えば、
「どのような銘柄を扱っているか」
「どのようなトレード方法を採用しているか」
によって左右されるというイメージを持っている人もいるかもしれませんが、
それ以上に大切なのは、
「どの程度の下落があったとしても、平常心を保てるのか」
という心理的な部分になるでしょう。