多くの人が目標を立てる際には、
結果目標
をまず念頭に入れることが多いですね。
「○○大学に受かりたい」
とか
「ダイエットして体重を○○キロにしたい」
とか
「純資産で●億円欲しい」
といった形です。
しかし、この結果目標に関して、現在の自分自身と比較して距離が遠ければ遠いほど、
「なかなか目標が達成できない期間」
というものは長くなっていきます。
これがまた辛い場合がとても多いです。
例えば、今貯蓄額0円の人が数億円欲しいと願ったとしても、
それを達成するためにはそれなりに時間がかかる人が大半でしょう。
人によっては数十年単位でかかってしまう可能性すらあり、
それを待っている間、目標を達成することができないことを原因とする強いストレスを感じ続けることになります。
人によっては、このストレスを乗り越えて目標を達成することができる場合もありますが、
強いストレスに耐えきれず、挫折をしたり、そのまま精神を狂わせてしまう人も出てくるでしょう。
特に、
他者の感情
などが絡んでくると、この目標は困難になってきます。
例えば、
自分が好きな人Aと結婚したい
という目標を立ててしまうと、一生叶わない可能性すらあります。
この目標を意識すればするほど、辛い時間を味わうことになります。
そのため、
できる限り、結果目標だけではなく、中間目標や、より多彩な行動目標を立てることが重要になってきます。
中間目標も自分の手に少し届くくらいがちょうどよいでしょう。
例えば、難関試験で、1次試験、2次試験、3次試験があった場合に、
取り敢えず、まずは1次試験には合格したい、
といった形を目標として念頭に入れるわけです。
とはいえ、この中間目標すらとんでもなくハードルが高い場合というのもあります。
その場合は、やはり、多彩な行動目標を立てることが大事です。
特に行動目標は、
「気を紛らわす」
という効果もあります。
いつまでもなかなか叶わない結果目標だけを見ていると、
「また今年も不合格だった……」
と落ち込んでしまい、ネガティブな気分になっている時間のみが過ぎていきます。
これに対して、具体的な行動目標を立てると、
「取り敢えず、これは今日中に終わらせないといけない」
という気持ちになるため、
行動に時間を費やしている間は、
「気を紛らわす」
ということができるようになります。
これは、今日中に終わらせないといけない仕事に集中しているようなものですから、
やっている間は、ネガティブな気分を吹き飛ばすことができますし、
適切な行動目標を立てている場合には、結果目標を達成できる可能性を上げることができます。
人間は暇だと余計なことを考えてしまうことも多いため、
逆に行動目標を達成させるために、躍起になるくらいが精神的には丁度良いのかもしれません。
このように、ハードルの高い結果目標を立てる際には、
多彩な行動目標
を大量に立てることがメンタル面でも重要になってくるでしょう。