世の中には、何事も、
原則と例外
と呼ばれる話が存在しますね。
例えば、
「原則として、Aだけれども、例外としてBになる時もある」
といったことが言われます。
結論がAになる場合が原則的な考え方であるけれども、例外としてBになるときもある……。
このように言われると、
「どっちなの?」
となるでしょう。
実際に、判断が難しい場合というのは、
「ケースバイケース」
とか
「どっちもあり得るよね」
といった話しかできなくなります。
そういう意味で、ちょっと聞いただけでは直ちに役に立ちにくい、ともいえるかもしれません。
一方で、原則と例外は、一般論とそれ以外の関係にも似ています。
「一般的には、大学までは卒業した方がいいけれども、○○の人の場合……」
といった感じで語られることが多いです。
平均的な人であれば、一般論に従った方が良いですが、
外れ値を取っている人の場合は、むしろ競争率が高くなりがちな一般論を無視した方がいいわけです。
これも、ある意味で
「ケースバイケース」
と呼ばれることになるでしょう。
外れ値の人は、
原則と例外
でいえば、
例外
に該当することになるでしょう。
そして、恐ろしいことにこの例外というのは原則よりも、非常に多くのバリエーションがあり得ます。
そして、どれが自分に適用されるのかも一見してわかりにくいです。
「大学を卒業しないという方向性を取る場合、代わりに何をするのが良いのか」
という答えも千差万別でしょう。
その中の一つの答えを自分自身が見出さないといけないという意味で、
「例外」
を追求するやり方というのは苦労が伴います。
道なき道を自分で開拓しなければならないのです。
しかし、それは同時に
個性の輝き
をもたらすことでしょう。
他の人が見いだせなかった境地をも見出すことが可能になる道です。
原則論は簡単に頭の中には入れられますが、無難であり、没個性的です。
例外を見出す人はその逆で個性的で言えるでしょう。
自己実現や個性の輝きについて追い求めている人は、必然的に大勢とは全く違う道として、
例外
を追い求め続けるのでしょう。