様々な仕事をしていると、
「先送り習慣」
はあまり望ましくなく、
その一方で、
「前倒し習慣」
は常に心掛けておくと、あらゆる対応がスムーズになりやすいということが経験上わかってきます。
前倒しの習慣がある人は、それゆえに、時間の余裕を確保しやすい立場にあるため、
何か途中で問題が発覚したとしても、そこから柔軟な軌道修正などを行うことが可能なのですね。
一方で、先送り習慣が身についてしまっている人というのは、時間に余裕が生まれないため、にっちもさっちもいかない状況で問題が発覚しやすく、そのまま何も対応できないという状況に追い込まれやすいです。
そのため、基本的には前倒しで何か事前に取り組めないか、ということを意識しておくことが重要になります。
とはいえ、人によっては、
「あまり早く対応しすぎても良くはない」
という経験を持っている人もいるかもしれません。
適切な情報が出て来ないと動けない、という状況の場合、先送りをしてしまった方がいいという判断をしている場合もあるでしょう。
今何かを判断するべきではなく、後になってから判断を行った方が良いという状況は確かにあります。
しかし、このような場合であっても、
「先送りをするという判断自体」を早め早めに行う
ということは重要になってくるでしょう。
これは、
単に、なんとなく、先送りするのか、
それとも、
適切な判断基準を持ちながら先送りするのか、
という大きな違いがあります。
「○○が発生するまでは判断を先送りする」
という判断自体が前倒しで判断されているのですから、
そういう意味では、徹底された前倒しの習慣によって先送りの判断がされていると言えます。
例えば、
「今後、制度がAという内容になるのか、Bという内容になるのかがわからない」
という状況で適切な判断を下せないと思われる場合、例えば、
「制度がAになりそうになるまで判断を先送りする」
という基準を伴った判断自体を前倒しで行っていることになります。
このような判断自体、ある程度の知識や検討を伴って行われているため、
「取り敢えず、後でいいや」
という単なる先送りを行っている状態とは天と地ほどの差があります。
このように、
一見先送りをしているように見えて、実は様々な判断を前倒しで行っている場合
というのが存在するため、
そういう意味でも、
結局のところ、前倒し習慣というのは非常に重要になってくるのですね。