何か目標設定をするたびに、
「取り敢えず、このゴールに向かって走ろう」
という気持ちが湧いてきて、人によってはそのままエンジンがかかって一生懸命になるでしょう。
しかし、ともすれば、その目標に対して、
「取り敢えず、これを叶えればよい」
という意識になりやすく、
「実は、目標をクリアしてもその先の人生は続いていく」
ということは忘れられがちです。
例えば、
「●●大学に進学したい」
という目標を持った場合、その目標が高ければ高いほど、
「この目標さえクリアすれば」
という気持ちになりやすいのですが、
実際には、大学生になった後も人生は続いていき、
それに応じた様々な障害や苦悩なども発生するため、
目標達成後に失速してしまうと、その後が続かず、大変な思いをすることにもつながりかねません。
他の例で言えば、
「取り敢えず、わが社を上場させる!」
とIPOに対する熱が上がっている場合であっても、
実際に上場した後には、上場会社として様々な困難も待ち受けているため、
それに対するイメージが乏しいと、上場後にそれらに対応するのが難しくなります。
もともと、難易度が高く、大きな目標であればあるほど、
「これさえ達成すれば」
という視野狭窄に陥りがちですが、
「この目標を達成した後の景色はどうか?」
ということを少しずつ考えていくことができるようになれば、
その目標が達成された後も次にステップにスムーズに進みやすくなることでしょう。
目標の先に新しい目標を設置することも容易になるでしょう。
ゴールテープばかりを見るのではなく、ゴールしたその先の景色を見ることができるようになると、
そこから今やるべきことに対する解像度も上がることでしょう。