「砂漠のオアシス」という言葉は、厳しい環境の中で得られる貴重な水源、つまり、人々が熱望する何かを象徴しています。
しかし、このオアシスは、その存在が知られるとすぐに人が殺到し、水が枯渇してしまうように、世の中の美味しい話やラッキーな話は、すぐに需要が殺到し、サービスがそもそも停止してしまったり、その魅力を失ってしまうことが多いものです。
なぜオアシスはすぐに干上がるのか?
1. 情報伝達のスピード化:
インターネットの普及により、情報は瞬時に世界中に拡散されます。
かつては口コミで広まっていた美味しい話も、今ではSNSなどでたちまち拡散され、多くの人々が同時にその情報にアクセスできるようになりました。
例えば、優良企業が「我々にお金を預けてもらえれば年利10%を保証します」などと大々的に宣伝していたとしても、それに人々が殺到してしまうと即時にサービス終了が決まってしまうこともあります。
2. 需要と供給のミスマッチ:
商品・サービスが提供される場合、需要が急激に高まる一方で、供給が追い付かないケースがよくあります。
例えば、新しいサービスが開始された場合、初期の段階ではサーバーがダウンしたり、品切れになったりするなど、サービスが安定しないことがあります。
3. 競合の参入:
美味しい話やラッキーな話が知られると、多くの競合が参入し、市場が飽和状態になります。
結果として、サービスの質が低下したり、価格競争が激化したりして、もともとあったはずの魅力が薄れてしまうことがあります。
4. 規制や対策:
あまりにも多くの需要が集中すると、政府や企業が規制を強化したり、対策を講じたりすることがあります。
例えば、仮想通貨の取引所は、過熱した取引を抑えるために、新規の口座開設を停止したり、取引手数料を引き上げたりすることがあります。
具体的な例
- 新規公開株(IPO): 上場直後に株価が急騰するIPOは、投資家にとって大きなチャンスとなります。しかし、人気IPOは抽選倍率が高く、当選するのは容易ではありません。また、上場後すぐに株価が下落してしまうケースも少なくありません。
- 限定品: 限定品は、希少性から高い人気を集めますが、転売目的の買い占めや、偽物の流通など、様々な問題が発生する可能性があります。
オアシスを見つけるためのヒント
- 早期に情報収集: 情報がまだ広まっていない段階で、有望な情報を入手することが重要です。
- 複数の情報源から情報を収集: 一つの情報源だけに頼らず、複数の情報源から情報を集めることで、より客観的な判断ができます。
- リスクを理解する: 美味しい話には必ずリスクが伴います。早期のサービス終了も含めてそのリスクをしっかりと理解した上で、投資を行うことが大切です。
- 長期的な視点を持つ: 一攫千金ではなく、長期的な視点で資産形成を考えることが重要です。
まとめ
砂漠のオアシスは、確かに存在しますが、すぐに干上がってしまう可能性も高いです。
美味しい話やラッキーな話に飛びつく前に、冷静に状況を判断し、リスクをしっかりと理解することが大切です。