【第1640号】あらゆる文書には獲得目標が宿る

コミュニケーション
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私たちが普段何気なく作成する文書には、手紙やメールから報告書、メモに至るまで、それぞれに明確な、あるいは潜在的な「獲得目標」が存在します。

この獲得目標とは、文書を通じて特定の相手に何かを伝え、理解させ、行動を促す、あるいは記録として残すことで将来の証拠や参照点を提供するといった目的を指します。

普段は意識していない人も多いかもしれませんが、この目標を明確に意識するか否かで、文書の質やその影響力、そして作成する意義そのものが大きく変わってきます。

文書に込められた意図の具体例

まず、日常的な例として「友人への手紙」を考えてみましょう。

手紙を書く際、表面的には「近況を報告する」ことが目的に思えます。

しかし、深く掘り下げると「相手に自分の気持ちを伝え、共感を得たい」「友情を維持・強化したい」といった獲得目標が隠れていることがあります。例えば、「最近忙しくて疲れている」と書く場合、単なる事実の報告を超えて、「心配してほしい」「励ましてほしい」といった意図が込められているかもしれません。この目標を意識せずに書いた手紙は、単なる出来事の羅列に終わり、相手の心に響かない可能性があります。

一方、意図を明確に持つことで、「疲れている私を支えてくれる友人がいる」という安心感を相手に与え、関係を深めるきっかけとなるのです。

次に、ビジネスシーンでの「報告書」を例に挙げましょう。上司に提出する報告書には、「業務の進捗を伝える」という基本的な目的があります。しかし、獲得目標を意識すると、「自分の努力を認めてもらいたい」「次のプロジェクトへの支援を引き出したい」といった意図が浮かび上がります。例えば、単に「プロジェクトが50%進捗しました」と書くだけではなく、「チームの協力で課題を克服し、予定より早く進捗しています」と具体的に書けば、上司に「この部下は頼りになる」という印象を与え、さらなる信頼を獲得できるかもしれません。ここでも、目標を意識しない場合、報告書は単なる義務的な作業に終わり、その先に広がる可能性を見逃してしまうのです。

意識するかしないかで変わる文書の意義

このように、文書に獲得目標があることを意識するか否かで、その作成プロセスや結果に大きな違いが生じます。意識しない場合、文書は単なる「作業」となり、書き手の意図が不明瞭なまま相手に届きます。その結果、誤解を招いたり、期待した反応が得られなかったりするリスクが高まります。一方、目標を意識すれば、文書は「コミュニケーションツール」として力を発揮し、書き手の意図を正確に伝え、相手との関係を構築する手段となります。

例えば、歴史的な文書である「マグナ・カルタ」を考えてみましょう。1215年にイングランドで制定されたこの文書は、表面的には王と貴族の間の権力争いの産物ですが、その獲得目標は「王権を制限し、貴族の権利を保証する」ことにありました。この意図が明確に文書に反映されたことで、後世に法治主義の基礎を築くきっかけとなり、単なる契約書を超えた歴史的意義を持つに至りました。もし当時の貴族たちが目標を意識せず、曖昧な文書を作っていたら、その影響力は大きく減じていたでしょう。

現代の例では、SNSでの投稿も同様です。「今日のランチは美味しかった」と投稿する場合、単なる日記であればそれで終わりですが、「フォロワーと共感したい」「お店を宣伝したい」といった目標を意識すれば、写真の選び方や言葉遣いが変わり、反応も大きく異なるでしょう。文書が持つ力を最大限に引き出すには、その背後にある意図を見極めることが不可欠なのです。

人生の教訓:意図的な生き方の重要性

ここまでの考察から、文書における獲得目標の意識が、その意義や影響力を決定するということが分かりました。そして、この考え方は文書作成に留まらず、人生全体にも応用できる教訓をもたらします。それは、「意図を持って行動することの重要性」です。

私たちは日々、多くの行動を無意識に繰り返しています。朝起きて仕事に行き、食事をし、眠る――これらはルーティンとして流れていくものですが、そこに明確な意図を持たなければ、ただの「作業」に終わり、人生の充実感や達成感を得にくいでしょう。例えば、「今日の仕事で何を達成したいか」「家族との食事でどんな時間を共有したいか」を意識することで、同じ行動でもその意味が大きく変わります。文書における獲得目標と同じく、人生の各場面で「何を獲得したいのか」を考える習慣が、自分らしい生き方を作り上げるのです。

具体例として、ある若者が「将来は起業したい」という夢を持っていたとします。彼が日々の行動に意図を持たず、ただ漫然と過ごしていれば、その夢は遠のくばかりです。しかし、「今日の勉強でビジネスの基礎を学ぶ」「このアルバイトで資金を貯める」といった獲得目標を意識すれば、一つ一つの行動が夢へのステップとなり、達成への道筋が見えてきます。文書と同様に、人生もまた、意図的な設計があって初めてその価値を最大化できるのです。

結論:文書と人生を繋ぐ意識の力

「あらゆる文書には獲得目標が宿る」という視点は、文書作成の技術を超えて、私たちの生き方そのものに光を投じます。

手紙や報告書、SNSの投稿に至るまで、それぞれに意図を見出し、それを明確に表現することで、相手との関係を深め、自己の目的を達成できます。

そして、この意識を人生全体に広げれば、日々の行動が単なる繰り返しではなく、目標に向けた一歩となり、充実した人生を築く基盤となるでしょう。

結局のところ、文書を作る意義も、人生を歩む意義も、「何を伝え、何を獲得したいのか」という問いに対する答えに集約されます。

この問いを忘れず、意識的に向き合うことが、私たちに与えられた時間を最大限に活かす鍵なのかもしれません。文書一枚に込める思いが人生を変える可能性を秘めているように、日常の一瞬一瞬に意図を持つことが、豊かな未来を切り開くのです。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人7年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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