【第1661号】捨てるべき習慣を見極められなければ次のステージにはいけない

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私たちの人生には、長年かけて築き上げてきた習慣や環境が、知らず知らずのうちに足枷となる局面が訪れます。快適さや当たり前と感じているものが、ある段階までは確かに支えとなり、成長を促してくれていたかもしれません。しかし、さらなる成長や変革を目指すなら、過去にしがみつくのではなく、冷静に見極め、時に痛みを伴ってでもそれらを手放す勇気が求められます。

ここでは、具体例を交えながら、なぜ「捨てる」ことが不可欠なのか、そしてそこから導かれる人生の教訓について考えていきます。

成功体験の延長線上に次の成功はない

過去にうまくいった方法や習慣は、確かに一定の段階までは自分を押し上げてくれるものです。例えば、あるビジネスパーソンが、20代の頃は「与えられた仕事を正確に速くこなす」という姿勢で上司から高い評価を受け、昇進を果たしたとしましょう。しかし、30代、40代になると、その「受け身の姿勢」が逆に足を引っ張ることになります。より高いポジションでは、自ら課題を見つけ、方向性を提案し、周囲を巻き込んで推進していく力が求められるからです。

ここで「正確に言われたことをやる」という成功体験に固執してしまえば、その人は次のステージに進むことができず、やがて組織の中で埋没してしまうでしょう。

「当たり前」に疑問を持てるかが分岐点になる

環境や周囲の期待が変わっても、「今までこうしてきたから」という理由だけで続けてしまう行動は数多くあります。たとえば、日々の業務においても、ルーティンワークをひたすらこなすことが正義であるという感覚を無批判に引き継いでしまうと、時代の変化についていけなくなります。

現代は、テクノロジーや社会構造の変化が極めて速く、昨日までの常識が明日には通用しない世界です。そんな中で、常に「このやり方は今も最適なのか」「本当に価値を生んでいるのか」と自問自答できるかどうかが、進化できるか停滞するかの大きな分かれ道になります。

具体例:成長を促した「努力」が停滞の原因になる瞬間

ある若手起業家の例を挙げましょう。彼は創業当初、誰よりも働き、昼夜を問わず努力して事業を軌道に乗せました。その「努力する自分」が彼にとって誇りであり、アイデンティティそのものでした。

しかし、会社が成長し社員が増えるにつれて、彼が全てを自力でこなそうとするスタイルが逆に組織のボトルネックになりました。本来であれば、権限を委譲し、チーム全体で成果を出す体制に移行しなければならない時期に差し掛かっていたのです。それでも、「自分が一番努力しなければならない」という古い成功パターンを捨てられなかったために、社員のモチベーションが下がり、成長が鈍化してしまいました。

このケースが示しているのは、「かつての正解」が未来の正解とは限らないということです。成長のために役立った習慣ですら、次のフェーズに進むには乗り越えなければならない障害になるのです。

「捨てる」ことは裏切りではない

過去の自分を支えたものを手放すとき、罪悪感や裏切りの感覚に襲われることがあります。「あの頃の努力を否定してしまうのではないか」「あのやり方でここまで来たのに」と。

しかし、実際には、捨てることは過去を否定する行為ではありません。むしろ、過去の自分に対する最大の敬意です。過去の努力があったからこそ、今の自分があり、さらに次のステージへ進むためのスタートラインに立てているのです。

変わることを恐れず、感謝とともに古い習慣を手放す。その潔さこそが、人生を前進させる原動力になります。

「守る」から「選ぶ」へ

ある段階までは、「今あるものを守ること」が最善の戦略でした。たとえば、就職直後は毎日出社し、周囲の期待に応え、堅実に積み上げていくことが重要でした。ところが、キャリアが進むにつれて、すべてを守ろうとする態度はかえって機会を逃す原因になります。

限られた時間とエネルギーを「守る」ために消耗するのではなく、「本当に価値があるものだけを選び取る」覚悟が求められるのです。これまでのすべてを続けることはできない。だからこそ、何を手放し、何を持ち続けるかを選び直さなければなりません。

捨てる痛みの先にしか、真の変化はない

習慣を捨てることは、ときに非常に痛みを伴います。慣れ親しんだ行動様式を変えるのはストレスですし、周囲の反発や孤独を感じることもあるでしょう。

しかし、その痛みを超えた先にこそ、本当に新しい展開が待っています。たとえば、毎日遅くまで働くのが当たり前だった人が、あえて「18時以降は一切仕事をしない」と決めたとしましょう。最初は不安と罪悪感に苛まれますが、その代わり、短時間で成果を出すための思考が研ぎ澄まされ、新たなスキルと自己管理能力が手に入ります。

「捨てること」には、必ず「新しく得られる何か」がセットでついてきます。それを信じて踏み出すことが、人生を飛躍させる秘訣なのです。

人生の教訓:変わるべきは「自分」よりも「自分の枠組み」

ここから導かれる最大の教訓は、変わるべきは自分自身の存在そのものではなく、「自分を縛っている枠組み」であるということです。

努力する自分、誠実な自分、几帳面な自分、すべては尊いものです。しかし、それらを実現する手段や習慣は、時代や環境に応じて柔軟に変えていく必要があります。

自己否定ではなく、自己の再定義。それができたとき、人は本当に自由になり、どんなステージにも対応できる強さを手に入れるのです。

今ある快適さや当たり前を、あえて疑う勇気を持つこと。そこからしか、真に新しい未来は開けません。

美紀のプロフィール
夢見がちな社会不適合者

社会人7年目かつ会社経営者(法人5期目)。
都内在住、マッチングアプリ上位0.0X%(上位3桁)の超人気女性会員。
フォーチュンレディ (Fortune Lady:幸運な女性)

かつて不登校になり片っ端から出席点を落としまくる。高校生の頃は家出経験も。
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