ほとんどの人は他人と接触している間はメンタルの状態がそこまで悪くならないことの方が多いようです。
しかし、一人で過ごしていると、時折、
頭の隅のどこかからふとネガティブな感情が湧き上がってくることがあるようです。
それは漠然とした将来に対する不安なのかもしれませんし、
あるいは、この前起こってしまった「ちょっとイラっとしたこと」を思い出してしまうことなどのパターンもありますよね。
何かやるべきことがあったり、他人とおしゃべりしている間にはこのようなことは生じないことが多いのですが、
どうしても一人で過ごしていて、ふとやるべきことが無くなってしまった時などに生じることも多いようです。
この手のふいに生じるネガティブな感情の処理は慣れていないと非常に難しかったりします。
コロナ禍において、他人とのかかわりを制限されてしまったことでメンタルを病んでしまう人がかなり増えたようですが、この処理の方法について「他人とおしゃべりして発散する」以外の自分なりのバリエーションある方法論を持てていないと今まで頼っていた一つの戦術が急に潰されてしまうとどうしようもなくなってしまうのですね。
そして、最近の自分自身の生活について100%上手くいっている、むしろ穴が見つからない、という万全の状態を保てているのであればそもそもこのようなネガティブな感情はなかなか湧き上がってはこないのですが、
現実問題として、そのような順風満帆な状態まで持っていくことができること自体に長い年月がかかってしまう可能性も高く、
それまでの期間の間には
ふと湧き上がってくるこのようなネガティブな感情との付き合い方について自分なりの対処法を考える必要に迫られるでしょう。
そのために、
①そもそもふとネガティブな感情が湧き上がってきてしまう時間を物理的に消す(=忙しくする)
という方法や
②ネガティブな感情が湧いてきたらそれを上手く自分自身で処理できるようにする
などの方法を自分の手札として予め何パターンか用意しておくことがかなり重要になってくるでしょう。
さらに、①②に加えて、
③そもそも当該ネガティブな感情が湧いてくる原因そのものを潰す
というのを少しずつ長い時間をかけて取り組んでいけるとよいと考えています。
ほとんどの人は何らかの形で①②の対処法を普段から行っているようです。
もっとも、人によっては、①に特化してとにかく仕事を忙しくしてしまうことばかりを取り組んで結果的に便利屋にはなれるものの特に発展性のないキャリアを積み上げてしまったり、
②において、無意識のうちにストロングゼロ大量飲酒・やけ食いなどによって自分自身の健康を害してしまう行為に走ってしまうこともあるため、
時折、
「自分にとって①②の方法は何なのだろう?」
と考えてみたり、
「その方法って自分にとって本当に適切な方法なのだろうか?」
と振り返ってみたり、
「長期的に見て何か危険性の高い方法に手を出していないだろうか?」
と見直しをしてみることが重要になるでしょう。
そして、最終的には③の方法を少しずつ模索して、問題そのものをできるかぎり撲滅することを目指すことが良いと考えられます。
このような見直しをする際のポイントとしては、
「自分は一体どんな人生を歩みたいのか?」
という非常に大きなビジョンから逆算することになるでしょう。
そして、このビジョンから自分なりの①②③の方法がないか考えるのです。
このような観点で考えると、
「できるかぎり健康寿命を延ばして生きたい」
と考えると、②の方法論としてストロングゼロの大量飲酒に走ることが適切ではないということが判明しますし、
「自分自身の自己実現につながるような良いキャリアを積むことができる人生にしたい」
と考えると、①の方法論で他人に言われるがままに仕事を漫然と遂行するのはちょっと考え直した方がいいかもしれない、ということも判明してくると思います。
このように定期的に自分自身の人生のビジョンに基づいて少しずつ意思決定基準や行動基準を作り上げていくことが重要になってくるでしょう。