ベッドの中で横になっている時、
シャワーを浴びている時、
外を散歩している時、
誰かの講演を聞いている時、
そんな何気ない瞬間において、
これ面白そうかもしれない!
というアイデアが唐突に浮かんでくることがあります。
アイデアというと
「○○で起業しよう!」
とか
「これで世界を救えるかもしれない!」
というレベルの壮大なスケールの物ばかりを思い浮かべてしまうかもしれませんが、
「今夜のカレーには今まで使用したことがなかった食材も使ってみよう」
とか
「今度仕事であの人に連絡する際には、普段の書き方から一文を追加してみよう」
といったほんのひと工夫というレベルまでさまざま存在します。
このようなアイデアですが、
内容はどうあれ、少しでも日常生活に変化をもたらすものであれば、それを実行に移すことによってあなたの人生が少しずつ変わり得るものとなります。
そして、
そもそもこのようなアイデアを普段どの程度の頻度で思いつくか?
という問題と、
思いついたアイデアをどのぐらい早く実行に移せるのか?
という問題があります。
前者の問題は、心を亡くすすなわち忙しい時にはなかなかアイデアが出てこないという問題があったりします。
それ以上に、よくあるのが後者の問題で、
アイデアを思いついたとしても試してみる前にアイデアそのものをいつの間にか忘れてしまうことが多い
というものがあります。
例えば、シャワーを浴びているときに、
「そういえば、○○を試してみるのが面白そうだ」
と何かしらのアイデアが思いついたとしても、
お風呂から上がった後にそれを放置していると、いつの間にかその間に来た上司からのメールなどに対応していると
緊急に対応しなければいけなくなったものに忙殺され、なんとかそのメールなどに対応した後には思いついたアイデアが頭の中からすっかり消えてなくなってしまった、という状態に陥りがちです。
そして、ついにはそのアイデアが実現されることが一度もない、という方向に向かいがちです。
逆に、思いついたアイデアを放置せずに取り敢えず他の用事ができてしまう前に試してしまう、という習慣がついている人はそのアイデアに対して試行錯誤の機会を得ることができます。
この試行錯誤の機会を得ることができる人というのはそのアイデアをそこからさらにブラッシュアップすることが可能なので、ふと思いついたただのアイデアが一つの大きな成果につながることにもなります。
時折、
「なんとなく、思い付きでやってみたら想像以上にすごいことになった!」
と成功している人が語っていることがありますが、これは
①そもそもアイデアを思いつかないといけない
②思いついたアイデアをすぐに試してみて試行錯誤をし続けないといけない
というプロセスを踏まなければ決してなしえないことであるため、実はハードルが高いと言えるでしょう。
成功者本人は軽い調子で「思い付きでやったら上手くいった」とこの辺りは軽く語りがちですが、
これは最初に思いついたアイデアそのものがまだ軽いものだったという程度の話であって、
実際には、そのアイデアを決して忘れることなく試行錯誤し続けて成果を上げている場合が多いのだと考えられますので注意が必要です。
試行錯誤するのにも当然時間が必要なので、タイムマネジメントが上手くできていない人はなかなか進行させることも難しくなるということになります。
このように考えると、
ふと浮かんできたアイデアを即座に遂行することができるというのは一つの重大なスキルである
と言えるでしょう。