久しぶりに、
「あ、これは一日中安静にしていないと厳しいな」
と感じることがありました。
それは新型コロナウイルスの3回目のワクチン接種を終えた次の日に起こりました。
注射された腕の部分が痛くなるのはもちろんのこと、さらには全身の倦怠感が襲ってきました。
本当は、仕事を粛々と進める予定だったのですが、あまりにも全身の節々が痛く、体に力が入らない状態だったので、大人しく休息日とすることにしました。
高熱こそ出なかったものの、体感では2回目の新型コロナウイルスワクチン接種の時よりも副反応による症状が重かった、という印象です。
全身の倦怠感と節々の痛みがじわりじわりと体調を悪化させてきました。
とてもではないですが、仕事に対する集中力が保てないと感じたので、その日は大人しく仕事を中断させて一日中休息をとっていました。
寝込みながら考えていたことは、
「やはり、毎日確実に仕事ができるとか、毎日確実に一日中健康でいられるということはなく、それらは幻想にすぎない」
ということでした。
ワクチンの場合には接種を行う日を予め調整することが可能なので、体調が悪くなると予想される日の仕事を意図的に減らしておくだとか、前日には次の日の分の仕事まで終わらせておくという対策を立てることは容易です。
しかし、例えば突然交通事故に遭ってしまったなどの不慮の事故や、原因は不明だが体調が突然悪くなってしまったという突発的な事態に遭ってしまった時には同じ対策を取ることができません。
突然何もできなくなってしまうということがあり得るのですね。
病気になってしまった、健康を害してしまった、という事態を想像する場合、多くの人は
「医療費は一体どの程度かかるのだろうか?」
というお金のことを主に気にしがちですが、
実際には、
健康でいられる時間が削減されてしまったことによる機会損失
の方が大きいのではないか、と感じています。
近年は健康寿命という言葉も出てきており、男性は平均〇年とか女性は平均〇年などといった話も出てきています。
しかし、実際には健康寿命が尽きるとされるまでの期間であっても、急に体調が悪くなったり、メンタルが著しく悪化することによってパフォーマンスが著しく下がり健康でいられる時間が喪失されている時期もあったりします。
このような健康でいられる時間を喪失した期間も踏まえるとたとえ見かけ上の健康寿命が80年の人が2人いたとしても、実際に得られている健康でいられる時間というのは異なっている場合があります。
例えば、Aさんが新卒で入社した勤め先がブラック企業であって、平日休日関係なく働き続けて、仕事もきつい上にしかも賃金も低くてなかなか貯金もままならない、パワハラなども受けてしまって結果的にメンタルを病んでしまって鬱っぽくなって2年後には退職せざるを得なくなり、しかも、そのまま鬱の症状が1年間続いてようやく完治しそうと言った場合、心身を病んでしまっている期間は物凄く長くなると想像できます。
この場合、約3年間ほど「健康でいられる時間」を失っているともいえるでしょう。
特に退職した後も鬱の状態から抜け出せずに寝込むことしかできない状態になってしまった人は勤務していた期間のみならず退職後の期間も事実上奪われていると言えるのではないでしょうか。
このように考えていくと、
①体調の悪化による健康状態の悪化
と
②メンタルの悪化による健康状態の悪化
によってみかけ以上にその人の人生の充実度の悪化に影響を及ぼしている可能性があります。
したがって、
①体調の悪化、②メンタルの悪化に対する事前の対策は普段から意識しておくことが重要なのだと感じます。
これらに加えて、
③実際に健康状態の悪化が起こってしまった時にどうするのか
という三本柱で
「自分はどうするべきなのか?」
と考えるのがよさそうですね。