「決断」
という言葉はよく見ると意味深です。
「断つと決める」
と書いて
「決断」
となるのですね。
何かを決める際には、すなわち、
何かを断つ
とか
何かを捨てる
とか
何かを諦める
とか
何かに対する未練を捨てる
ことも含有することを示唆していると思われます。
これは、
今までのあなたによる何かの犠牲のもとに得られていた利益をも捨てる
ということも意味するわけです。
例えば、今ある家庭に耐えられず
離婚
という決断をする際には、
今まで住んでいた住環境
や
それにとどまらず場合によっては
今までの収入源
なども人によっては消える可能性があります。
また、
配偶者を通じて得られた人間関係
も場合によっては切れる可能性があります。
このように、
「今まで得ることができていた利得」
なども存在する場合にはなかなか未練を断ち切ることができないかもしれません。
何もメリットがない場合には決断も容易なのですが、
実際のところ
何かしらのメリットがあるからこそ決断を躊躇してしまうことが多いのですね。
しかし、そのようなメリットがあってもなお
配偶者とともに過ごすことによるストレスに耐えられない
などの事情がある場合、
そのような関係は
悪縁
と言ってもいいかもしれません。
人間関係に私たちが割くことができる時間は有限である以上
悪縁を維持するために割いている時間を良縁を得るための時間に使用した方が良い場合があります。
そう考えていくと、
今以上のさらなる良縁を求めている場合には、
まずは悪縁の方から断つ
という決断をする必要があります。
この悪縁を断つための具体的な方法としては、
離婚すること
や
絶交すること
のように極端かつはっきりした行動がすぐに思いつきやすいのですが、
実際には、
少しずつ接触回数を減らす
すなわち、
連絡頻度を徐々に下げていく
ことや
会う回数を徐々に下げていく
などの比較的穏当な方法で、
少しずつ距離を取る
ことがおススメです。
このように、悪縁をまずは断つために
少しずつ距離を取るという穏当な形をとることによって、
少しずつ、さらなる良縁に近づくことができる機会を得やすくなっていくことでしょう。
今周りの人間関係に不満があって、
さらなる良縁が欲しい
と考えている人は
良縁を求める際に、まずは悪縁を断つ
ということを意識してみることが良いでしょう。