以前より、すでに手元で毎日5年近く書き続けている
日記を毎日書く効用
について時折考えたり、まとめたりしています。
上記でも触れているとおり、
日記の主な効用というのは
①記述の過程において自問自答を繰り返すことによって自分自身の価値観の内省を行う事ができる
②行動記録を積み上げてパーソナルデータという資産を形成する
③目標達成に対する意欲を高め、達成度を測るセルフモニタリングがやりやすくなる
④ただの体験を記述の過程において経験化しやすくなり、抽象化能力と具体化能力が高まる
⑤記述の過程においてリフレーミングのトレーニングが可能になり、精神安定化装置としての役割を果たせる
にあると私は考えています。
もっとも、これを見ても、
「それはいいんだけど実際に何の役に立つの?」
「ていうか、実用的な役割はあるの?」
と感じる方もいるでしょう。
この効用を実感できる機会が現実的に存在しない限り、
「だから何なの?」
と感じてしまうかもしれません。
しかし、私が思うに、
毎日上記のような効用が出せるレベルで日記を書き続けられている人というのは、
何もやっていない人と比べて
就職(転職)活動における志望動機・自己PRのレベルも一段と高いと見られやすい
よって、内定も出やすい
と言えると考えています。
既に勤め人となっている人は就職活動などはすでに大分昔に終わってしまって
「自分には関係ない」
と感じてしまうかもしれません。
しかし、現代は終身雇用が否定されつつあるという流れが確実に訪れています。
この場合、一つの勤め先に勤め続けると想定するのが現実的ではなく、
転職活動をいつかする羽目になるかもしれない
という状況の方もいるでしょう。
そして、多くの場合、転職活動をする場合、書類選考とともに
面接
を行うことが多いです。
そして、面接官の立場からしてみると様々な方向からの質問を飛ばすことによってその人の志望の本気度や事故を客観的に把握することができているのか確認したいと感じるものなのです。
そして、そのために求職者側が想定していないと思われる
斜め上からの質問
というのも用意していたりすることもあります。
事前に対策できないタイプの質問を投げることによってその人の頭の回転の良さや、とっさにどのような反応をするのか、どのようなボロを見せたりするのかというのをみたいという場合もあります。
毎日日記を書いている人というのは、必然的に頭の中にいろんなアイデアなどが渦巻いているため、
この手の斜め上からの質問
に対してもとっさに頭の中の引き出しを取り出して、その場にふさわしい話をすることが可能です。
これによって、
志望動機や自己PRにおいてもより深いエピソードを話すことが可能であったり、
何かを説明する際の具体例の幅の広さ
を示すことが可能です。
普段から日記を書かずに内省を行う機会が少ない人というのはこのようなとっさの動きが上手くできない傾向にあります。
普段から日記を書いている人というのはそのようなアイデアを常に頭の中で考えていることが多いので、何かがあったときに頭の隅から隅まで一気に検索をかけて適切なエピソードなどを掘り出すことが容易なのです。
このように、
毎日日記を書く人は就職(転職)活動における志望動機・自己PRのレベルも一段と高い傾向にあるため、
これから就職活動をしなくてはいけない人や
転職活動をいつかしなければならなさそうな人は、
日記を書く習慣をつけておくといざという時にいいことがあるでしょう。
日記なんか毎日書いてて何か役に立つの?
と感じてしまう人もいるかもしれませんが、
一例としては、このような就職活動や転職活動において優位に立ちやすいということがあるということがいえるでしょう。