大卒や大学院卒の就活生の中には、
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
と悩み始める人が毎年一定数存在するようです。
前提として、自分が大企業から内定をもらえることを暗にほのめかしているこの悩みはある意味贅沢な悩みでもあると言えるでしょう。
むしろ、大企業の内定があるならば分けてもらいたいと感じている人がいるかもしれません。
とはいえ、本人はこのような悩みを真剣に検討する物です。
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
というのは、
安定を取るべきか?
リスクを取るべきか?
というのと近い悩みでもあると言えるでしょう。
もし、大企業に入ってみてつまらない仕事に配属されてしまってそこで悶々と時間を過ごしていても一応安定した給与は入ってくるでしょうが、
そんなつまらないことはせずにベンチャーに行って挑戦したい!
とリスクを取って挑戦したいと感じている人もいると思います。
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
というのは最終的には本人が判断するべきことなので一般論としてはベンチャーで成功しそうな見通しが高ければそのままベンチャーに行っても構わないと考えられます。
しかし、そもそもベンチャーに行って成功する見通しが高い人というのは
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
ということをそこまで真剣に悩むことなく、
「ベンチャー以外はありえない!!!」
と思わず叫ぶほどの情熱を持っていることが多いです。
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
などとモヤモヤしていたり、
悶々としている時点で、
「ベンチャーで成功できるのかわからないけど、どうなんだろう……?なんだか怖いな……」
と考えている可能性が高いです。
つまり、
ぶっちゃけそこまで勝算が高くない、
と頭の隅で考えているわけですね。
さらに、そもそも論を考えていくと、
「今」ベンチャーに行かないといけない理由が果たして存在するのか?
という疑問も残ります。
例えば、
20代前半で最初からベンチャーに行って活躍することと
大企業も経験しつつも30代でベンチャーに行って活躍することと
大企業だけではなく他の企業の経験も積みつつ満を持して50代でベンチャーに行って活躍すること
それぞれ比べてみて、
どのようなルートに自分が真に心惹かれるのかイメージしてみるのもよいでしょう。
人によっては、
「今からすぐにベンチャーに行って活躍すること以外はありえない!!!」
と感じるかもしれませんし、
「いや、別に今すぐにベンチャーにいかなくてもいいかもしれないな、そこまで急ぐ事情がないし」
と感じるかもしれません。
さらに言えば、
新卒入社の勤め先の名前があなたの事実上の最終学歴になる
と言われたらあなたはどう感じますか?
例えば、
これからベンチャーで活躍するにしても、
「大企業で勤めていました」
ということを自己紹介欄で書くことができるわけです。
例えば、新卒入社して2日で新人研修をバックレてその大企業を辞めたとしても、
自己紹介欄で
「大企業で勤めていました」
と書くことが可能なのですね。
一応、嘘はついていないのですから、このように自己紹介欄に書くことが可能なのです。
これが
新卒入社の勤め先の名前があなたの事実上の最終学歴になる
ということの意味です。
さらに言えば、
新卒入社の勤め先の名前があなたの事実上の最終学歴になる
ということは
具体的には、
転職活動などでも特に若いうちは
「この人は新卒であの大企業に入っていたのか」
と見られやすいということでもあります。
これは、
「あの大企業が入社を認めた人なのだからそこまで変な人間ではないのではないか?」
というシグナリング効果を発揮できるため、
「あの大学に入学することができた人物」
という学歴の持つ力と同じような効果をもたらすのですね。
これによって、書類選考を突破しやすくなる、というのは実情としてあるようです。
このような経歴の力で下駄をはかせてもらえるわけですね。
例えば、上記のような場合、
「財務省に勤めていた」
という事実が最終学歴と似たような効果を発揮するわけですね。
このように、
新卒入社の勤め先の名前があなたの事実上の最終学歴になる
と言われてそれでも、
「いや、そんなことは関係ない!最初からベンチャー以外はありえない!」
と真顔で言える人はそのままベンチャーに行くのが良いかもしれません。
新卒入社の勤め先の名前があなたの事実上の最終学歴になる
と言われて
「うーん……」
とか
「なるほど……」
と感じた人は
取り敢えず、大企業に入っておく。入社してみて微妙だと思ったらさっさと退職する
という方針を取るのが無難でしょう。
「新卒入社で大企業に行くべきか?ベンチャーに行くべきか?」
と悩んでいる人はこのような点を参考に進路を検討してみるとよいでしょう。