「自分が本当にやりたいことって何だろう??」
ふとそう考える人は多いでしょう。
あるいは、就活などの場面で
「あなたがやりたいことは何ですか?」
「自分の志望を自己分析してみましょう。」
などと言われて仕方なく取り組んでみたが、一応それらしい回答は用意できたものの結局なんとも言えない気持ちになっただけ、という人もいるかもしれません。
あるいは、真面目に自分のやりたいことを一生懸命に考えてきた人であっても、
以前に自分がやりたいことと思っていたことと今は違うことをやりたくなった
という自分の気持ちに気付いた人もいるでしょうし、
自分がやりたいと思っていたことをやらせてくれるという勤め先で働いたが、実際に仕事としてやってみたところ、それは自分がやりたいことではなかった、ということに気付いてしまった人
もいるかもしれません。
15歳の時に思っていたやりたいこと
と
25歳の時に思っていたやりたいこと
と
35歳の時に思っていたやりたいこと
が異なっている、ということに気付いた人もいるかもしれないですね。
一貫して同じやりたいことを抱いている人もいる一方で、少しずつやりたいことが変化している人もいるものです。
このように、やりたいことが変化してしまう理由としては、
今の自分の周辺状況に応じて求める物が変わるから
であると考えられます。
例えば、幼稚園、保育園の段階で衣食住ともに両親のもとで満たされている人は、
「どうしてもお金が稼げる職業につきたいんです!」
とギラギラした目で「やりたいこと」を語ることはあまり多くないと考えられます。
むしろ、
「あの職業がかっこよさそうだから」
「面白そうだから」
といった理由でやりたいこと、例えば将来就きたい職業などを語ることが多いようです。
これは、衣食住は既に満たされているのだから、それに関連した要求をする必要がないからだと考えられます。
しかし、教育機関から卒業して親の援助を期待できなくなりそうだといったタイミングになってくると、
「稼げそうなところに就職したい」
とか
「安定して給与をもらえるようなところに就職したい」
といった自分の周辺環境に応じて不足しそうな部分を補うような形で、やりたいことが出てくるようになる傾向があるようです。
就活における志望動機として、
「お金を稼いで生きていくためです」
とストレートに語る人もいるでしょう。
生きていくためにお金が必要だからどうにかして用意しなければならない、となれば、このような考え方になるのは自然なことと考えられます。
その一方で、
お金持ちは性格が悪い
という話を聞いたことがある人がいるかもしれません。
性格が悪いとはそもそも何なのか?
という微妙な話があるとは考えられますが、
概して、お金持ちであればあるほど他人に関心がなくなっていったり、自由な振る舞いが多くなっていくようです。
これは、お金を持っている人は、生きていくために他人に合わせる必要がなくなっていくことから、どんどん自分自身に正直になっていくからだと考えられます。
お金持ちは性格が悪いのではなく、
もともとそんな性格だったけど、お金持ちになっているからそれが単に表面化しただけ
と言えるでしょう。
「この人とは相性が合わないかも」
と思っても、お金がない人はその人に合わせるという形で人付き合いを強いられる可能性がありますが、
お金を持っている人は、
「この人と相性が合わないのは仕方がないことだから、距離を近づけすぎないでおこう」
という選択をすることが可能なのですね。
このような状態になると、まるで幼稚園児、保育園児のような発想で自分のやりたいことを考えることが可能になるのです。
「子供の事やりたいと思っていたことが自分の夢だった」
ということに晩年になって気づく人もいるようですが、
働き盛りの段階であっても、
資産が積みあがれば積みあがるほど、考慮しなければいけないことが消えていくため、自分の本当の気持ちが段々見えてくるようになる
と言えるでしょう。
「自分が本当にやりたいことって何だろう??」
と考えた時、どうしても私たちは
今の自分の周辺状況に応じて自ずと求める物が変わってしまう
ということを考えると、
自分の本当の気持ちを見出すために資産を形成する
という目的をもって資産を積み上げていくと年月が経つにつれて新しい発見ができるようになるのではないでしょうか。