4月というのは、絶妙な季節です。
人によっては、新生活が始まったことによって
ウキウキ
な気分になっている一方で、
そのような新しい環境に慣れようとする気持ちとともに、
過去の出来事にいつまでも気持ちが引きずられてしまう
ということがあったりします。
例えば、
中学校を卒業して、4月から新しい高校に通うことになった場合、
4月まではまだ新しい高校の環境に適応しようとしつつも、
「中学まではよく一緒の通学路でよく話していた友達は今どんな感じなのだろう?」
とか
「中学の頃まで好きだったあの子は今何やっているんだろう?」
といった新しい環境の事と本来全く関係のないことが気になってしまったりします。
前の環境でいじめられるなどの嫌なことを突然思い出してしまったり、
他にも。例えば、受験に失敗して浪人などをしている人などの場合、
「何故、あの時、あんな間抜けなミスをしてしまったのだろう」
などと考えて、目の前のことに集中するのではなく、過去の出来事に対する後悔で頭がいっぱいになってしまうこともあるようです。
このような、
過去の出来事にいつまでも気持ちが引きずられてしまう
と人は不安になったりモヤモヤを抱えやすいです。
そして、このような不安やモヤモヤを抱えたままの状態を放置すると、
目の前において本当にやるべきことに集中できなくなります。
目の前において本当にやるべきことがさほど深刻ではないことの場合は、そこまで大変な事態にならなかったりするのですが、
目の前において深刻な問題が差し迫っているときにもかかわらず、
過去の出来事にいつまでも気持ちが引きずられている状態が続いている場合、
自分に降りかかってきたありとあらゆる問題に今すぐに対処しなければいけないように感じられて頭の中で大パニックを起こす可能性があります。
これは、あたかも、多重債務者が持つ大パニック状態と似たような状態になります。
問題が多すぎるように見えるがゆえに、
今すぐに対応するべき問題
と
実は対応する必要のない問題
が区別できなくなっており、頭の整理が追い付かない、よってどうすればいいのかが全く見当がつかない、
という状態になっているわけです。
このような状態に陥ってしまった場合、
まず、頭の整理をする必要があります。
いわゆる、
問題の仕分け作業
を行うのです。
この作業によって、
終わってしまった過去の出来事に執着する気持ちが残っているだけ
という事項が出てくることがあります。
客観的に見ると、
実は対応する必要などない問題
があぶりだされることがあるわけです。
このような気持ちの問題でしかないものをピックアップしたうえで、
それはもう気にする必要はない
ことや
もう忘れてよい出来事
である、ということを認識することが重要です。
このような
問題の仕分け作業
ができるだけで、
今自分が対応する必要がある問題
をピックアップし、
それに対して労力を集中し、問題解決に向かうことができるようになります。
終わってしまった過去の出来事はもう忘れた方がスムーズに問題解決に向かうことができるのです。
何か頭の中で雑然とモヤモヤしてしまった場合には
頭の整理のために、
まずは
問題の仕分け作業
を行うことがおススメです。