生きていると、
「とてつもなく順調!」
と感じるときもあれば、
「最近は何もかもうまくいかない気がする」
と感じるときもあります。
順調な時は何もかもうまくいくので強い幸福感を感じることも多いのですが、
その流れが急に逆回転し、
どんどん何もかもうまくいかなくなってしまうようになってしまうことがあるのです。
学生の方であれば、例えば、
頑張って勉強はしたものの、受験で志望校に受からなかった
ということに加えて
しかも失恋した
ということがあるかもしれませんし、
家庭環境によっては、
浪人する際の金銭的な支援等が受けられないことから、自分自身が働くしかない
といった状況になることもありますし、
社会人の方であれば、
「勤め先をリストラされた上に離婚されたし貯金もない」
などといったダブルパンチを食らう可能性があります。
このように、
「嫌なことがいくつもいくつも重なってしまう」
ということは起こりがちです。
そして、このような
嫌なこと
というのは
見つけようと思えばいくらでも見つけることができるというのがまた厄介です。
例えば、その時点までで独身を謳歌していたひとであっても、
「なぜ、自分はまだ結婚していないのか、できていないのか」
などと考え始めてしまう時もあるでしょう。
機嫌のよいときや順調だった時には全く気にならなかった自分の欠点なども急に着目してしまいがちになるのです。
いわゆる、
人生の行き詰まり
というものを感じるほど現状の絶望感を味わっている人というのは
このように
悪いことが重なったうえにさらにそこまで気にするべきでもない自分の欠点探しをし始めてさらに自分自身を追い詰める
といったネガティブな思考に陥りがちなところがあります。
このような思考に陥ると、
どうしても、あらゆる物事を悪く評価し始めて
「自分の人生は行き詰まっている」
と感じてしまうため、気分がふさぎ込んでしまうのでしょう。
しかし実際のところ、
このような
人生の行き詰まりを感じた時というのは、あなたにとっての新たな人生の転機を迎えるときである時が多いのです。
すなわち、
あらゆる状況が、
「あなたが進むべき道はこちらではなかった」
ということを示していることが多く、
「他の道の方があなたにとっては良い」
ということを示していたり、
「あなたが真にやりたいことを目指すべき」
といったことを暗に示していたりします。
常に人生が順調に進んでいってくれた方が気持ちの上では楽かもしれません。
しかし、
「このままで本当に大丈夫なのか?」
といった素朴な疑問をそのような順調さは覆い隠してしまうため、
「まあ、今は順調だから、後で考えればいいか」
と問題を先送りし続け、
気が付いたら自分が送りたい人生をなかなか送ることができない
ということにもつながりかねないのです。
その点、
人生の行き詰まり
を感じた人というのは
「自分が本当にやりたいこと、向かいたい場所は一体どこなのだろう?」
ということを感じざるを得ません。
このような絶好の内省の機会が与えられているのですね。
したがって、
長い目で見るとずっと傍から見て順調に進めている人に比べると、このような人生の行き詰まりを感じている人の方が自分の本当に進むべき道に早い段階で進みやすい
と言えると考えられます。
人生の行き詰まりを感じた時というのは、あなたにとっての新たな人生の転機を迎えるときである時が多いのです。
そのように考えると、
特に若いうちに
人生の行き詰まり
のようなものを感じてしまった場合というのは
大いなるチャンスを与えられていると言えるでしょう。
このチャンスを適切に活かすことができれば、
一見順調に行っている人よりもはるかに良い道を歩むことも可能なのです。