目標の中には、
一回達成したら終わり
というタイプの目標と
いつまでも続いていくタイプの目標があります。
例えば、
TOEICで満点を取ることを目標にした場合、
一回でも満点を取れば
それで目標は達成できたと言えるでしょう。
大学受験の場合には
第一志望の大学に合格出来たらそれで目標は達成できたと言えるでしょう。
難関資格の場合には、
その資格試験に合格できた段階でその目標は達成できたと言えるでしょう。
しかし、このような一回達成したら終わりというタイプの目標は、
下手をすると燃え尽き症候群になってしまったりします。
あるいは、事後に
「あれ?そもそも、なんでこの目標を頑張っていたんだっけ??」
という気持ちになることがあります。
また、一回達成したら終わるタイプの目標の場合、それが達成できた瞬間に新しい目標を考えなければいけません。
達成→暇・虚無を感じる→新しい目標を考える→頑張る→達成→暇・虚無を感じる……
というサイクルをずっと回ることになります。
その一方で、
一回限りではなくいつまでも続くタイプの目標があります。
これは、アーティストの人やクリエイターの人などに多いのですが、
一生続けても満足しない何か、
やってもやっても
「自分なんてまだまだだ、これからもより良い成果を収め続けよう」
と感じる目標もあったりします。
このような目標を持っている人はより高みを目指し続けることから幸福になりやすいと言えるでしょう。
例えば、私が知っている方ですと、
『ビジネスブックマラソン』
というメールマガジンを配信し続けている土井英司さんという方がいらっしゃるのですが、
彼がずっとメールマガジンを配信し続けている理由は、
メールマガジンを読んでくれている人がいる、
のに加えて、
彼はメールマガジンを亡くなった父親に向けて書いている
という理由が大きいらしいです。
さらに、彼は自身のメールマガジンについて、
「天国に向かって書くとなると『さて、5500号か。疲れたし、キリがいいから、そろそろやめよう』とはならないものです。」
と自身の書籍で語っています。
彼はこれについて、
自分は父親から終わりのない目標をもらった
と称しています。
彼にとってメールマガジンを毎日配信することが終わることのない目標となっているのでしょう。
おそらく、彼はこれからもメールマガジンを続けていき、さらなる高みを目指したいと考えていることでしょう。
このように、自分の寿命が続く限り終わることのない目標を持っている人の場合、その人の使命感とも呼べる熱量によって、
その人にとっての「道」
が段々とできてくると考えられます。
「道」というと、例えば、
華道
茶道
弓道
といった日本の伝統文化が真っ先に思いつきます。
これらの単語は、その道のプロフェッショナルが
「自分はこれを極めたい!」
と考えて一生をかけて作り上げてきたものが含まれます。
このように、
「道」
という単語は、
その人が一生をかけても終わることのない目標に対する熱量と行動量から少しずつ開拓されていくものをイメージしているといえるでしょう。
華道や茶道や弓道のように、他の人が既に開拓したものに即した形で「道」が開拓される場合もありますが、
土井英司さんのようにメールマガジンという媒体で自分の独自性・個性を開拓し続けて結果的にそれが「道」を創り出している場合もあるようです。
このようなタイプの「道」は個人が挑戦できる最大の資産形成ではないか、と個人的に考えています。
金銭などの有形資産を中心に資産形成を考えている人も多いと思われますが、自分の個性・独自性に着目した場合には、
「自分史の編纂」
が最大の資産形成になると私は考えています。
媒体は、日記でもいいですし、ブログでもいいですし、メールマガジンとかでもよいと思われます。あとはSNSもあるでしょうか。
そして、これは自分の人生をかけたプロジェクトになり得るため、
これがそのまま「道」になることもあるでしょう。
このように、
命が尽きるまで終わることのない目標があなたの「道」を創る
と言えるでしょうし、それが最大の幸せへの道ではないか、自己実現への道ではないかと私は考えています。