2022年3月頃から円安の傾向が続いているようです。
特に為替ヘッジなどを行わずに外貨で資産を運用している方は、円安が続くたびに円による評価額がガンガン上がっていく様を目の当たりにしていることでしょう。
人によっては、自分が普段稼いでいる額よりも高い金額の含み益が発生していることでしょう。
運用金額が増えれば増えるほど円安によって評価額がガンガン増えていくため、
「これは、自分が普段日本円でもらっている給与が実質的に目減りしているのでは?」
と感じた人も多かったようです。
円の価値が低くなったことによって高級品に限らず生活必需品の物価上昇の懸念も囁かれています。
そのような状況において、
「自分は外貨で資産を運用しておいてよかった」
とか
「貯金などで日本円に集中投資するのはやはり危ない。外貨にも分散しないといけない。」
と感じた人もいるようです。
個人的には私も上記のような感想を抱きました。
それと同時に資産運用の文脈のみならず、
「日本円だけで稼ごうとすることももはやリスク高い」
ということを改めて感じました。
すなわち、円安が例えばこのまま進んでいけば、
日本円で普段の仕事において大金を稼いでいたとしても、
円安によってその稼いだ金額は実質的に縮小してしまいます。
ただでさえ、勤め人の場合は日本において賃金が上がらないと言われております。
それに加えて円安によって実質的な賃金・給与の価値が下がってしまうと、
生活が長期的に見て段々と苦しくなっていくことになるでしょう。
もちろん、このまま円安が続くことなく、逆に円高に戻る可能性も十分にあります。
どちらの可能性も考える必要があるでしょう。
そう考えると、
資産運用において通貨の分散をするのみならず、
収入の面、稼ぎの面において、
「そもそも日本円で稼ぐのか?外貨で稼ぐのか?」
「収入源のポートフォリオを考えるとその割合はどの程度が理想なのか?」
ということを本格的に考える必要があるでしょう。
日本円の枠の中だけで物事を考えるのも良いのですが、
これからのことを考えると、視野を広げるのが重要でしょう。