「自分には取り立てて才能がないかもしれない」
とか
「あの人は才能があるようだけど自分にはない」
とか
「自分は天性に恵まれなかった」
といったことを誰しも考えるときはあるでしょう。
才能や天性と聞くと、
生まれながらに手に入れられるかが予め決まってしまっている
とか
後天的に身に着けることができない
といった印象があるため、
「才能がない」
とか
「天性に恵まれなかった」
と一度思ってしまうと、
「やっぱり自分には無理かなー」
と
人は諦めモードに入ってしまいます。
確かにいわゆる
遺伝的な性格や能力特性
や
出自の環境
などはまさに天性ともいうべきものであって、後天的に修正をするのは困難でしょう。
しかし、習慣というのは自分で作ることが可能です。
そして、
習慣は日常の反復的な行動であり、行動の集積です。
それはたとえ一動作が小さな行動でしかなかったとしても、長い間積み重なることによって
あたかもあなたが生まれつき持っていたかのような性向として固まってくるのです。
これは
習慣とは「第二の天性」である
と言われるゆえんです。
そして、習慣というのは無意識に行われる行動の集積であるがゆえに、
自分自身にさほど大きな心的負担をかけることなく、結果的に生活・人生に大きな影響をもたらします。
それと同時に習慣は後天的に努力によって創り出すことが可能です。
習慣というのは、このように天性と努力の中間に位置するものであります。
天性の方は、先天的なものであって、もはや変えられない物ですが、それは自分自身が無意識のうちに生活や人生に作用してくるものです。
一方で、努力の方は後天的に今すぐにでも自分で意図的に変えていける物であります。
習慣はこの両者の性質を持つというのが特殊な点です。
習慣の力によって今まで自分が持っていなかった
「新しい才能」「新しい天性」
を創り出すことすら可能なのです。
ある特定の行動や思考を無意識のうちに積み重ねられるようにすることを
「習慣化」
と呼びますが、
この習慣化自体をその都度行う習慣を
習慣化の習慣化
と呼ぶことができるでしょう。
習慣化の習慣化というのはすなわち自分の運命をコントロールできる力でもあります。
何故ならば、習慣化によってただの願望でしかなかった未来を約束された未来に変えることができるからです。
習慣とは後天的に創り出せる第二の天性・才能なのです。
何か、
「新しい能力を手に入れたい」
とか
「人とは違う何かを手に入れたい」
と感じた時には
習慣を意識してみるとよいでしょう。
例えば、経済的自由を達成したかった場合には、それを達成することができるまであらゆる習慣が求められます。
また、あなたがお金持ちになりたいと願った場合にはまず未だお金を持っていないだけのお金持ちになる必要があります。
すなわち、習慣の力を味方に着ける必要があるのです。
そして、お金持ちになるというのを一種の才能として、そこからさらなる飛躍を目指すことができるのです。
まさに新たに創り出された
「新しい才能」「新しい天性」
を活用してさらに飛び立つことができます。
ここまで来れば追ってこれる人もかなり限られてくるでしょう。
このような習慣の力を目の当たりにすれば、
習慣とは後天的に創り出せる第二の天性・才能である
ということの単純ながら、しかし、極めて大きな意味合いも実感できるという物です。