何かに挑戦するときは
「自分が持っている強みを生かす」
ことができればスムーズにことが進みやすいです。
しかし、いわゆる社会的強者でもなければ、
「そもそも自分には大した強みなんてものはないのでは?」
と感じてしまうことが多いでしょう。
実際に、自分の手元の資源や能力を見てみて、しかし、誰かと比較してみると大したことはない、といった状態に陥っていることは多いようです。
こうして、
やっぱり自分には大した強みはなさそうだ
と感じている人は多いと思います。
確かに、現時点での能力がそこまで高くないだとか、そういったことはあるでしょう。
しかし、そこは今からの努力でカバーできる場合もあるのです。
そして、その努力というものを行うためには、
努力したくなる、モチベーション
がどうしても必要になるわけですが、
自分には大した強みがないという自覚が強ければ強い人であるほど、
「このままでは自分は死んでしまうかもしれない」という強い危機感
を持つことができます。
例えば、
失業して無職でいる人の場合、
手元の貯金を数えてあと一年分ぐらいしか残ってなさそうである場合
「この一年の間に何とかしなければ自分は餓死してしまうかもしれない」
「もはや喰っていけないのかもしれない」
という想像がつくことでしょう。
これにより、
このままではまずい
とか
なんとかしなければいけない
という気持ちになりやすいです。
これは恐怖の物語によって自分の危機感が突き動かされるという例です。
努力しなければ、結果を何とかして出さなければ、最悪の状態に陥ってしまう、という恐怖感が勉強の原動力になったりするものです。
余裕がない人や、能力に自信がない、いわゆる強者ではない、という人は確かに一見不利に見えます。
しかし、このような危機感の強さというのは弱者ならではの重要な資源であると言えるでしょう。
このように物の見方によっては、たとえ一見弱者であっても一定の資源を実は持っていると言えるのです。
そして、それがその人にとっての強みになることもあるのです。
「自分はここまで追い詰められてしまっている」と気を病んでしまうのではなく、
むしろ、ここまで強い危機感を持たざるを得ないという舞台に立っている、ということを一種の強みとしてポジティブに受け止められるとよいでしょう。