若いうちは難なくできていたはずなのに、
ある程度年齢を重ねるとやりにくくなることといえば、
なんでしょうか?
それは、長時間労働に耐えることかもしれませんし、強いバイタリティを持つことかもしれません。
それ以上に多くなりがちなのは、
「わかりません」
と素直に口にすることではないでしょうか?
新人などの場合は、
わからないことが当たり前
とされているので、
先輩などに対しても、
「わかりません」
と口にしやすかったりするのですが、
ある程度年齢を重ねたりしてくると、
「あれ?これよくわからないな?」
と内心で思ったとしても、
周りの目を気にして、
「わかりません」
と素直に口にしにくくなってしまいがちなのです。
しかし、
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
ともいわれるように、
一度タイミングを逃してしまうと、
知らないことを放置したまま時だけが経ってしまうということにもなりかねません。
そして、そのまま
「正直、よくわからないな……」
と思いつつも、
わかっているふりをし続けてしまうという形で
問題を先送り
し続けてしまい、
ある時、
恥を恐れて「わからない」と言えなかったこと
に対する積年の負債が襲い掛かって来てしまうことになりかねません。
年配の立場になればなるほど
「このポジションで『わからない』と言うのは憚られる」
と感じてしまいがちですが、
現代は変化の激しい時代ともいわれている通り、
そもそも、数年前には全く予想もつかなかったような事象も生じやすい時代です。
このような時勢においては、
年を取っているから経験値が豊か
といった図式が成立しにくくなっており、
むしろ、
どんな人であっても初心者
となってしまう分野も出てきてしまっています。
そうすると、
わからないことをわからないままに放置してしまうよりも、
「わからない」
とはっきりと口にしたほうが良いことが多いでしょう。
「わからない」
と口にすれば、
わかっている人から教えてもらえることもありますので、
学ぶチャンスを得ることもできるのです。
「わからない」
と口にしなければ学びのチャンスはやってきません。
本当に小さなことではありますが、
このような小さなことで差がつくのです。
ちょっと言いにくいなと感じることもあるかもしれませんが、
わからないことに対して「わからない」と素直に言うことの大切さ
を現実に実感することができれば、
「わからないことがあったら、『わからない』とはっきりと言うことが大事になってくる」
ということが分かるようになると思います。
このようなことでも学びに差がついてきます。
わからないことに対して「わからない」と素直に言うことは将来にわたって考えると、今の段階で習慣化しておきたい
私はそう考えています。