大学生辺りになってくると、
「就活のために簿記3級ぐらいは取っておいた方が……」
といった嘘かホントかよくわからない話が広まり始めます。
実際のところ、
ないよりはあったほうがいい
という話があったりするので、
「よくわからないけれども、簿記3級ぐらいは取っておくか……」
と考えて勉強を始める方もいるようです。
実際、簿記3級ぐらいならば数日勉強すれば楽勝だった、という人もたくさんいたりするため、
取り敢えず、勉強してみるというのはアリなのかな、とは感じます。
もっとも、
その一方で、
私の実際の感覚からすると、
確かに、簿記の勉強をすることで資格試験に合格するようにはなれるのですが、
それ以上に大事なのは、
実際にその知識を使いこなせるか、
ということであって、
その上、
自分で事業を起こしてから簿記を勉強した方が勉強の吸収率が上がる上に実践的な知識が身につく
と言えます。
これは、
習うより慣れよ
と言われているように、
机上の空論で、
「取り敢えず、試験に合格できるぐらいには頑張らないと……」
と思いながら勉強するのと、
「このままでは、自分の事業の記帳が全くできない!勉強しなければ!」
と思いながら勉強するのでは、
当事者意識
が天と地ほど違うため、
勉強にも身を入れざるを得ないですし、
知識の吸収率が明らかに変わります。
すべての勉強に言えることですが、
「○○はさすがにやっておいたほうがいいよなー」
という軽い気持ちで勉強するよりも、
「○○はやっておけないと死んでしまう!生き残れない!」
といった危機感、切迫感の下で、勉強するのがもっとも効率が良いのです。
そういう意味では、
簿記の勉強から頑張るよりは、
まず自分の事業を何か始めてしまう
という行動を起こした方が100倍勉強になると言えるでしょう。
このように、
自分自身の当事者意識を刺激する
ということを意識的に行うことができると、
「○○はやっておいたほうがいいよなー」
という軽い気持ちで終わるのではなく、
「○○はやっておかないとまずい!」
という気持ちになれるので、
何かを習得してみたいと考えた場合には、まずは、自分の状況・環境を変えてしまって、
「やってほうがいい」
ではなく、
「やらざるをえない」
といったところまで自分を追い込んでみる
という戦略を立ててみるのはかなり重要でしょう。
実際にやってみるとわかりますが、
簿記の勉強は自分で事業を行ってからの方が明らかに吸収率が高いです。
特に、
○○がわからない
↓
まずはググってみる
↓
周辺の勉強をしてみる
と言った順番であれば、
労力もそこまで大きくはかからないですし、自分自身の負担感も低いです。
習うより慣れろ
なのです。